こんにちは
及川です。
急な体調不良から休業宣言をさせていただいたのが
3月19日でしたので、
約3週間お休みを頂戴した格好となりました。
ご心配をしてくださったみなさまには
あらためまして深く御礼申し上げます。
本当のことを言いますと
もう少し早い復帰も出来たのですが、
こんな時でないと
なかなかこなせない用事などもありまして(汗)
つい先日シンガポールへ戻ったことから
このタイミングだなと。
と言いますか、
これ以上復帰を先送りしてしまいますと
再起動?が出来なくなりそうな気もしましたね。
(いわゆるサボり癖ってヤツです)
そのくらい「自分のことだけ」を考えられる
とてもリラックスした時間を過ごすことが出来ました。
「あぁ、命の洗濯ってこういうことを言うのかも」
みたいな。
何はともあれ
『フル充電』が完了した僕ですので、
再び活動再開とさせていただきたいと思います。
多大なるご心配やお励ましを頂戴したみなさまに
謹んでお詫びともどもあらためて感謝を述べさせてください。
どうもありがとうございました。
さてさて
久しぶりのブログ記事投稿、
さらにはつい先日
例の「トランプショック」という
大変大きな事象勃発もありましたので
今回は『緊急相場レポート及川編』をお届けしたいと思います。
▼トランプ関税は“ショック”?
それとも『大恐慌』への入り口?
今回の全世界同時株安は
トランプ大統領の相互関税発動がトリガーになったと
そう捉えている人が大半ではないかと思います。
もちろんきっかけは
それ(関税)で間違いないと僕も思っています。
ただし、僕は昨年来
さらには2025年の年頭においても
米国経済のリセッションについては強く想定をしていたんです。
まずは「米国債務36兆ドル」の件。
仮に36兆“円”だったとしても
もはや我々庶民には想像すら出来ない金額である中、
要するに日本円換算すると5000兆円を超えているわけです。
でもって今年の年利払い額は推定1兆ドル以上。
いやいや、もう絶対返せないっしょ!
それとも「返す気などサラサラない」とかですか?
みたいな話です。
参考までに2001年時点の米国債務は5.6兆ドルでしたので
約25年で7倍近く借金が増えたことになります。
現在の額面だけ聞いてもイメージしにくい中、
「増加ペース」を知ることで
いかにヤバい状況かが想像出来るのではないでしょうか?
そう、
こんなことを永久に持続させることなど
どのみち不可能だったわけです。
米国経済のリセッション突入に関する根拠で
さらに付け加えておきたいのが
「アトランタ連銀のGDPnow予測」です。
これは最近、投資系YouTubeなどでも
話題になったのでご存知かも知れませんが
要は「米国GDPのリアルタイム」を予想したモノです。
実は今回の「トランプ関税発動」より前の
2月28日時点で“マイナス1.5%”を記録していました。
それまではずっとプラス2~3%で推移していたものが
突如としてマイナス圏に突入し、
以降ずっとマイナスのまま推移しています。
4月1日時点ではなんと「マイナス3.7%」を記録。
GDPがマイナス3.7%って・・・
繰り返しになりますが、
GDPnow予測がマイナスに転じたのは
トランプ関税発動前の時点だってこと。
何が言いたいかって
ことアメリカに関して言えば、
今回の件があろうがなかろうが
少なくとも米国経済はリセッションに向かったはずです。
で、それにより株価は暴落。
アメリカの株価が暴落することで
結局世界中の株価も
それなりにヒドい下落になったであろうという話なわけです。
(ま、ここまでヒドい急落ではなかったでしょうけど)
もし、もしもですよ、
トランプがこれらの事を意識して
米国債務問題を本気でなんとかしよう、
さらには
「どうせ株価はいずれ暴落するのだから
この機会に一気に膿を出し切ったる」などと考えつつ
今回の関税政策を出したとしたなら
ある意味凄いことだと思います。
(まぁ違うでしょうけど)
なぜならこんなにも大胆かつ乱暴な手法を採れるのは
彼以外他には誰一人としていないはずですので。
※「製造業回帰」の隠れた理由に
“武器の自前製造力強化”があるという説を聞きました。
中国は自前製造が可能だが米国はそこが弱いと。
これに関してはあり得るかも知れません。
ちなみに今回の世界同時株安、
本来なら「AIバブル崩壊相場」とネーミングされて然りだった中、
おそらくは『トランプショック』がメジャーな名前になるでしょうね。
プライドの高い彼にとって
この表現は屈辱的なはずでして、
ますます意固地になりゃしないか心配です。
彼が単なる頑固な老害ジジイに成り下がった際、
それは「トランプショック」が
後世『トランプ恐慌』と言われる状態まで
進んでしまう恐れすらあり得る、そう思うからです。
それと・・・
これは話題にして良いか迷いましたが
米国GDPにおける米国国債利払い費の比率は
第2次世界大戦レベルを超えることが確実とのこと。
そんな中での米国相互関税発動、
さらには中国などの報復関税を鑑みた際に思うのは
もはやこれって“戦争”なのではないか?
つい、そんな風に思う僕もいるのです。
もっとも経済面にとどまってくれるのであれば
まだ良いとも言えますが、
リアルな第3次世界大戦に向かわないことだけは
切に願いたいところです。
ここからは僕の想像ですが、
あるいはトランプのアタマの中には
「株価暴落は今のうちに済ませておき
年末から来年夏までにV字で回復させておけば
同じく来年秋の中間選挙を乗り切れる」
このような思惑があるのかも知れません。
けど、ここについては
余りにも甘いと言わざる得ないのではないでしょうか。
今回の件でいみじくもトランプは
世界中を敵に回す格好になったこと、
そしてもっとも重要な点は
世界各国からの“信頼”を決定的に喪失した点でしょうね。
もはや彼が大統領在任中に
どれほど都合の良い方向転換をしたとて、
世界中の首脳や、それこそ投資家たちが
諸手をあげて信用するとはとても思えません。
「いつまた手のひら返しして来るか分からない」
仮にアメリカが“ジャイアン”で
多くの国が「のび太」だとして、
いかにのび太側の立場であろうとも
ここまでの仕打ちを仕掛けて来た相手に対し
面従腹背の対応になるのは
プライドのある人や国なら当然のことだと思うからです。
つまり、今回の世界的混乱は
トランプが大統領である限り
燻り続けると考えるべきです。
ここからは投資家目線でお話をしますが、
あなたも昨年8月の株価暴落は記憶に新しいのではないでしょうか。
当時は日銀の「植田ショック」などと言われましたが、
かなり早いタイミングで株価もV字回復したものでした。

今回の件で当時の戻しっぷりを期待する人は
さすがに少数派だと思いますが、
それでも多くのアナリストからは
「株価は半年程度で回復」みたいな論調が目立ちます。
「ホントかなぁ」
これが僕の率直な感想です。
上述の「トランプ信用ならない問題」がある限り、
投機筋は「上がったら売り、上がったら売り」を
自信を持って仕掛けやすい状況が続きますし、
僕自身、そのような戦術を採ると思います。
ではどうすれば良いのか?
ここからは僕(及川)が考える
『個人投資家の対策』に移らせていただきます。
まずは
S&P500やオルカン「積立組」の方々へ
すでに損切り撤退されてる人も多いみたいですが、
まだ撤退していないのであれば
僕なら“積立て続行”を選択すると思います。
昨年の新NISA導入をきっかけに
S&Pやオルカン投資をスタートした人にとって
2024年は上出来過ぎるパフォーマンスだったことでしょう。
円安も加味したら最大40%以上の含み益なんて人も
いたのではないかと想像します。
もっともその含み益がみるみる減少し
含み損に転落したとなれば、
その心理的ダメージは充分理解出来ます。
ただし!
積立て投資って
10年とか20年レベルで続けるモノじゃないですか。
だとするなら
暴落はむしろ早い方が間違いなく良いです。
逆に20年予定で積み立てた原資が
15年目とかに壊滅的な暴落をし、含み益がぶっ飛ぼうものなら
そっちの方が死にたくなるって話ですので。
今後、株価は長期間低迷する可能性がありますが、
新NISAってまだ「たったの2年目」ですよね?
仮にここから3年間低迷を続けたとして、
いや、低迷期間が長ければ長いほど
「安値で積立てし続けられる」わけです。
資本主義経済が崩壊さえしていなければ
結果的に20年後のあなたは
「あのころの安値拾いのおかげでこんなに儲かった」
極論「トランプさん、ありがとね~」
まず間違いなく天国にいるであろう彼に対し
そんな話を冗談を言いながら
酒を飲む可能性も充分あるという話だということ。
今年で還暦の僕が、もう数十年若かったなら
そんなメンタリティーで臨むでしょうね。
次に「今から投資をする」
あるいは「今からポートフォリオを構築する」
僕がその立場だったら、
以下のようなポイントで組み立てると思います。
あ、あくまで僕(及川)なら!の話なので
くれぐれも「及川推奨銘柄」などとは思わないでください。
もし損しても僕は一切責任取りませんので。
1.絶対ツブれない会社の株を安値で拾い長期保有
今回メガバンクが暴落していますが、
さらに下げるようなら僕は買いたいと思うはずです。
それ以外だと古参の高配当銘柄や
新興企業にシェアを奪われにくい参入障壁の高い業種。
例えばブリヂストンってタイヤメーカーですが
どこの馬の骨かも分からない新興企業のタイヤをつけて走るクルマになど
おっかなくて乗れなくないですか?(笑)
ま、そういう話です。
それとウォーレン・バフェットさん銘柄?とのことなので
商社株も値が崩れたなら狙うかなと。
ちなみに、このカテゴリーに関しては
テクニカルチャートはほとんど無視します。
安ければ安いほど良いので
チャート的には移動平均線の下、
「全然買い場ではないチャート」
「なんならまだ下げるかも?」くらいのモノをむしろ狙うでしょうね。
※長期保有ですので。
それと、上述の「絶対」について。
モノゴトに“絶対”などはありませんが
例えば三菱UFJ銀行がもしツブれることがあったとして
その頃は資本主義自体が終了しているレベルだという話だと思ってまして、
そのくらいクラシックな銘柄で
なおかつ配当がそこそこ(3~4%以上)あり、
それらがガンガン値を下げているなら喜んで買いたい、
というのがここでのコンセプトです。
2.東証REIT(Jリート)で利回り確保
現在1600ポイント台後半で利回りが5%ジャストくらい。
なんならこの水準からでもアリで、
さらに安くなるようなら追加も検討したいイメージです。
※「不動産投資そのもの」に進出することは検討しません。
理由1→ 不動産投資は「事業」なので安易な進出は危険
理由2→ 僕は今年で還暦なので、即換金できないモノは触らない
3.メキシコ10年債 ※リスク取れる人向け
株価低迷期は債権に避難するのが投資セオリーで
従来なら「米国債」となるのですが、
もはや米国もそれなりにリスキーな状況なので
どうせリスク取るならメキシコ債もアリかなとの考えによります。
ちなみに直近の年利は7%台後半です。
4.ビットコイン
僕の場合は一昨年
2万ドル台にて「仕込み済み」なので
ここは参考程度ということで。
そもそも日本は税制的にまだまだ不利ですし。
ちなみに僕なら「金(ゴールド)」を今からは買いません。
ゴールド買うカネあったらビットコイン買いますね。
理由は
・ビットコイン→まだまだ疑っている人多い
→ゆえに上昇余地たくさんアリとの考え方
・金(ゴールド)→ほとんどのアナリストが「買い推奨」
→ゆえに上昇余地はさほどナシとの考え方
ゴールドはすでにめっちゃ高いじゃないですか。
ここから買うのは昨年末から今年の年始にかけ
S&P500が6000ポイント台の時点で
「SP最強!」とか言って高値買いするのと
大して変わらないイメージによります。
5.FXトレード
なんと言いましても僕の本業ですから(笑)
ただしデイトレは“労働”ですので
「一喜一憂しない投資」とはまったく異なります。
FXと無関係な人はこの項目を『ビジネス』に置き換えると
よろしいかと思います。
要は「1~4に資金を送り込む発動機」のイメージです。
※この項目(FXトレード)につきましては
4月8日(月)のYouTube動画で詳しく解説いたします。
最後に:逆境でこそ“冷静な判断”を!
あのウォーレン・バフェットさんも
「他人が恐れているときに強欲に、他人が強欲なときに恐れろ」と言っています。
今はまさに「他人が恐れている時」とも言えますよね。
あなたにもこの不確実な時代をただ恐れるのではなく、
しっかりと情報を集め、
冷静な判断で乗り切っていただきたいと願っております。
それでは大変長くなりましたが
今回は以上です。
及川圭哉
師匠回復おめでとうございます。
私は天才チャートのみです。
こんな相場状況でも、師匠の教えは揺るぎないです、5分足、20分ルール。これにつきますね。
古谷さま
コメントをありがとうございます。
>こんな相場状況でも、師匠の教えは揺るぎないです
嬉しいご報告をありがとうございます♪
トランプ関税の影響で相場がだいぶ荒れてますが、
FXデイトレの世界ではむしろ大チャンスですので
お互い精進してまいりましょう!
回復おめでとうございます。
ゆっくり休むことが出来てよかったですね。
またよろしくお願いします。
santensjpさま
コメントをありがとうございます。
>ゆっくり休むことが出来てよかったですね。
正直後半は少々「サボり」的でした(笑)
気分あらたに再開いたしますので
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。