FXにおける為替リスクとは?

為替リスク

2008年に起こったリーマンショック以降、
新聞、TVニュース・経済番組などにおいて
「リスクオフ、リスクオン」という2つの言葉が
投資家の間で頻繁に使われるようになってきました。

FXの世界でのリスクオフ&リスクオンとはどんなものでしょうか?

順番に確認していきましょう。

コンテンツ

FX取引におけるリスク(リスクオンとリスクオフ)

FX・株式投資やGOLD、OILなどの商品相場、不動産投資等、
皆様の大切なご資産をより効率的に保守して増額するために上記などの商品に投資しますが、
投資においては、どの商品にもリスクがつきまといます。

通常、「為替リスク」という言葉を名詞化して使用することが多くあるため、
先にこの言葉の意味から考えてみましょう。

 

実例を元に為替リスクを把握しよう

仮に2016年10-11月現在のドル円レートが105円だったとしましょう。

短い海外旅行でアメリカに行くことになって米ドルキャッシュが必要になり、
前もって10,000ドルを購入(手数料を抜かして105万円の支払い)したとします。

しかし、旅行直前に家族の中に急病人がでて旅行をキャンセルする事になり、
ドルキャッシュを使用する必要がなくなりました。

ですが、多忙に任せてそのドルを円に戻さずに放置してしまいました。

その数カ月の間にドル円の為替相場は円高トレンドとなり95円となってしまい、
結果的に両替した時には95万円(手数料別)となり、
何と10万円の損となりました。

上記のように、為替相場は24時間・365日世界中で変動しているため、
外貨を保有した場合には、必ず為替相場の変動による為替リスクが発生するのです。

 

FXにおけるリスクオンとは何か?

FX取引においてのリスクオンとは、
投資家がリスクを取って積極的に高リスク資産に投資する状況を言います。

FXでは通常、リスクの高い通貨・・・
即ち、変動の激しい通貨で英国、豪州、ニュージーランド、カナダ等の通貨が
売買されやすい状況になります。

世界の景気が良好になると、
世界の投資資金がリスクの低い資産(日本円、スイスフラン)から、
リスクの高い資産(上記)にシフトしてくるのです。

一般的にリスクオンになると、株式価格が上昇して債券は下落、
新興国のハイリスク・ハイリターン通貨が選考されやすくなるのが特徴で
世界でも有数の対外資産国である日本の円やスイスフランは売られやすくなります。

簡単な特徴

  • 景気上昇のために投資が活性化する
  • 投資においてリスクをとりだす
  • 投資資金が国債購入から株式購入へと移行する
  • 高金利でリスクの高い通貨が買われるようになる

 

リスクオフ

FX取引でのリスクオフとは、
投資家がリスクを取れずに低リスク金融資産に積極的投資をする状況を言います。

いわゆる、ローリスク・ローリターンで
9.11やリーマンショック、サブプライム事件時の状況下と同様に
投資家はリスクを取れなくなる状況に陥るときがありますが、
このような時から急激な円高が進行していることで良く理解できると思います。

このような有事化において、
FXでは安全資産である日本の円やスイスのスイスフランへ
世界中の大量な投機資産が流入するのです。

簡単な特徴

  • 投資家心理が低調になり、安全資産へと移行する
  • ハイリスク。ハイリターン商品・通貨からの逃避
  • 高金利・リスクが高い通貨が売られやすくなる
  • 安全通貨・逃避通貨が買われる

 

リスクヘッジ(為替変動のリスク軽減)

とうぜん、FX取引においてはリスクヘッジをしていくことが大切になります。

 

実例を元に考えてみよう

例えば、FXにおいて円を売って高金利通貨を買った場合を考えてみましょう。

南アランド円ランドを7.5円で100万ランド買ったとして、
長期保有し為替変動が無かったら、多額のスワップ金利を受け取ることはできます。

しかし、為替が円高方向に進行すると
為替差益(為替リスク)で損出が発生する場合もあり得ます。

その際、個人取引でのリスクヘッジ方法の代表的な方法となるのが、
大きなあるポイントでロスを回避するためにストップ売りの売り注文を入れる
リスク管理方法です。

経済実需の世界、いわゆる輸出・輸入業者は、
為替の先物取引によってリスクヘッジをしています。

はじめから、期日の為替価格を設定する取引で変動によるリスクを軽減するのです。

あえてここでは先物取引の詳細は説明しませんが、
取引した時には105円だったとして、輸入会社がする取引は以下の通りです。

  • 何ヶ月後の約束をした期日にドル円相場が110円になったとしても105円で買える約束を組む
  • 何ヶ月後の約束した期日に98円に円高に進行しても105円で売れる約束の取引(フォーワード・スワップ)

その際は対象通貨ペアの金利状況をベースにした計算でのトレードをしておきます。

その他にデリバティブ取引(通貨スワップ・オプションなど)での
リスクヘッジの方法もありますが、個人では難解で簡単ではないと思います。

 

注意事項

FXを難しく感じ、トレードする時間もない投資家の中には
「投資信託」を選考する方も多いと思います。

投資信託は世界的な金融緩和の影響で金利低下を招き、
運用する金融商品も少なく、運用実績も以前より低下しています。

多少、リターン(収益率が低い)は少なくなりますが、
個人的には為替ヘッジ有を選択するようにお勧めいたします。

 

リスクオフやリスクオンによる様々な影響

経常収支の変化

日本の輸入が大幅に増加して貿易赤字が増大した事実。

中国をはじめとしたアジア経済のスローダウンによって輸出が伸び悩み、
経常黒字の減少となるということです。

 

金融政策の変化

BOJによる異次元の金融緩和によって
日本のお金が増えてその価値が下落すると予想されたが
日銀の買い入れの為に国債は上昇し、金利は低下。

その半面でアメリカでは金利を上げた為に
日米両国間の金利差が拡大してドル買い要因となってきたこと。

しかしながら、BOJの強硬な金融緩和策は
早急な効果(円安)を上げていなかったという事実。

通常、金融大国・リーディングカントリーであるアメリカ発で景気回復が起こり、
金利が世界的にも上昇気流に乗ってくれば、
株価とともにドル円相場が円安方向に動きやすくなる可能性は強いのです。

個人的見解もかなり入ってしまうのですが、
BOJはインフレ目標を2%に上げていますが金融緩和は必要であったわけですが、
穏やかな株価上昇とともに景気自体が回復すればいいのですが、
実体経済や消費意欲は反応薄です。

 

2020年開催の東京オリンピック開催に向けて

前回のオリンピックのように経済・景気環境の改善は期待できないかもしれない。

今の状況下では、安倍さんの政権維持は長期化しそうですが
長期政権と強いリーダーシップは、
その国の株価を上げ要因になるパターンが歴史上多いそうで
東京オリンピック2020年に向けての株価の上昇を期待しています。

 

しかしながら、主要国の経済環境改善が大前提ですが、
株価の上昇はファンダメンタル要因だけではなく、
株価のオーバーシューティングが継続すると
以前の日本同様にバブルになる可能性があります。

市中のお金が余剰になっているときにも都合よく株価は上がらないのも現実で、
景気が回復しても現在のアメリカのように金融引き締めのタイミングが遅れ
株式市場が過熱しすぎて、最終的に暴落を招くケースもあり得ます。

世界全体の株価が上昇する場合は
過去のデータからいって日本の株価は大きく上昇する傾向にあるのですが、
米国の株価と対比するとその上昇スピードは全く持って遅いのが危惧されます。

現実的には企業のようにFXのリスクヘッジを他の金融商品で行うのは非常に難しく、
投資する通貨ペアの分散投資やリスク管理を基本とした
ストップオーダーの徹底が大変重要で為替リスクに対するヘッジの仕方だと言えます。

 

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