先日Twitterのフォロワーさまが
20,000名様を突破して
本当に有難く感激しているリオンです。こんにちは。
いよいよTYOオリンピック開幕しましたね。
自国開催なので時差がなく
たくさんの競技が観れて
皆さんも盛り上がっていらっしゃるのではないかと思います。
そんな中、若干暗めのお話で申し訳ない感じも致しますが
今回は未だに思い出すのもイヤな経験を
コラムに書いてみました。
今も心の傷は完全には癒えていないのですが
勝てるようになっても
まだ、相場は試練を用意しているんだなというこの話が
少しでも皆さんの為になることを願って。
リオンのコラム第18trade「イップス~指が固まる瞬間を超えて~」
今から1年以上前になりますが
その日わたしは
普段自分が推奨している
「ショート最高の形」の状態でエントリー出来て
微笑を浮かべてPCの前に居ました。
既に10万円ほどの含み益になっていて
強気でどんどんポジションを追加。
普段よりたくさん。
そのくらい自信が持てるチャート形状だった事に加えて
その頃暫く勝ち続けていたことで
若干調子に乗っていたんだと思います。
時々、今でも、ですが
信じられないくらいの連勝をしてしまう時があるのです。
今なら分かる。
神懸かり的な連勝が続いた時はさっさと出金して
敢えてロットを下げるか、
調子に乗った自分が馬鹿をしでかしても大怪我しないように
飛ばしてもいい金額だけを残してハイロット欲を満たしてやる。
こうすれば大きく勝てなくても
とんでもない大負けはしなくてすみます。
通常のわたしは臆病すぎると言われる位、
ロットは控えめです。
その時は何故かいつも以上に
「自信があるんだからロット張らなきゃ!」と
無理やり自分にプレッシャーを掛けてまで
おそらく普段の5倍以上のロットになっていたと思います。
きっと相場の神は見ていたんですね。そんなわたしを。
指標も何もない時間、普段はあまり動かない午前11時頃
それは起こりました。
突然の要人発言
間歇泉のような巨大な陽線によって
含み益は一瞬で消され
たった5分ほどで150万円の含み損に変化しました。
(心のBGMはゴジラのテーマをどうぞ)
これがオージー系の怖さです。
そんなのわかっていたはずなのに。
馬鹿顔さらしてニタニタと含み益に浸り、
「ストップどこにしようかな」などと、呑気に構え
設定がまだされていなかった、
ほんの少しの油断。
この時を狙って・・
「切らなきゃ」
頭では分かっていても全く指が動きません。
遂に含み損が200万になり、
「茫然自失」をこの時リアルに味わいました。
幸い、急激な上げのほうがわりと高確率で深い押しが入るため、
半分ほど押してくれたところで
損切しました。
およそ100万円ほどの損失で済んだのは
ほんの少しの相場の慈悲でしょうか。
そのあとはもう少しだけ上昇して
値は嘲笑うかのように元の位置に。
250万くらいの含み損に耐える事が出来たなら
(維持率は問題がありませんでした)
何もなかったのと同じ。
1時間ほどの出来事でした。
長い長い、1時間でした。
そのあとのわたしは暫く
どんなに自信があるチャート形状でも
ロットが上げられなくなってしまったのです。
普段の10倍もの損切を経験させられたことによる「イップス」
イップスとは
「心因性動作失調」と言われる心理的な原因による動作の不調で
何らかの体験での影響により起因された不安や恐怖などの心理的要因により
普段できるはずの動作ができなくなること。
私の大好きな「ダイヤのA」の沢村栄純くんも
デッドボールのせいで暫く内角にボールが投げられなくなるシーンがありました。
ここで素晴らしい乗り越え方をお話しできれば良いのですが
わたしに出来た事は
ロットを極端に下げること。
やっとの想いで上げてきた10万通貨×10本=100万通貨で入れるようになったロットを
また1000通貨へ逆戻りさせることでしか
エントリーが出来なくなってしまったのです。
少しずつ、少しずつ増やして行って
「大丈夫。勝てる」という意識を強くして
自信を回復させて。
元のロットに戻せるまで半年以上かかりました。
わたしがわずか7000円から入金をせずにここまで来れたのは
この臆病さのお陰なのですよね、たぶん。
この時の事件で
粉々に砕け散ったガラスの心臓を拾い集めて
小さな成功体験でちょっとずつ繋ぎ合わせたら
前よりほんの少しだけ
ガラスのハートは強くなっていました。
そして前より慎重なリオンが誕生しました。
悪い事ばかりじゃないですが
それでも皆さんにあんな思いはして欲しくないのです。
こんなイップスを抱えてしまったら
少しずつ成功体験で上書きしていくしかおそらく治す方法はないでしょう。
物凄く意志の強いひとなら別ですが。
それも才能ですね。
大きな負けになってしまった後に
ふと心によぎったのは
「10万を5日で1000万にしました!」というようなお話。
素晴らしいですし、理論上不可能ではないので
誰だって憧れますが
それはあちこちに巧妙に仕掛けられた落とし穴を華麗に避けきる運と
チャートを読む実力と
さらには
徐々に大きくなるロットに耐えられる
強靭なメンタルがあってこそ、可能だと思うのです。
だけど平均以下の凡人であるわたしには
きっと出来ないと思い
そこにトライするのはやめました。
それで負けたら立ち直れる自信が無かったから。
少しずつ立て直すこと
ハイロットフルレバで一気に立て直すこと
どちらがいい、悪いではなくて
自分にもたらす結果が
今後のトレーダー人生に
却って回り道を招くことがないよう
充分に注意してほしいのです。
今回のコラムで皆さんに一番お伝えしたいのは
こんなトラウマは経験せずにいて欲しい。
この1点です。
ロットを上げなければ大きな利益は掴めませんが
そのロットが最悪になったときに出る損失を把握して
大丈夫なのかどうか
注文ボタンを押す前に
もう1度だけ自分に聞いてみて下さい。
耐えられない額ではないかどうか。
OK!と思えるならそのまま突き進んでください。
せっかく必死で積み上げて勝てるようになって来た矢先、
ほんの少しの慢心と油断で
3歩進んで4歩くらい下がってしまったリオンから
皆さんへ。
出来るならこんな経験は避けて
心が傷つくことが無いように
進んで行ってくださいね。
※わたしは今はまた5歩くらい進んでいますので
大丈夫です。
リオンさん、こんにちは!
いつもツイートやブログありがとうございます。
今回のブログも刺さりました。
先週、大きく下げていたポンドルの上昇でど底でショートポジションを持ってしまって損切りできずロスカットになりました。ダブルボトムになりそうだな。ポン円は前日下ひげ陽線で終わってるからポンドは今日は上昇の流れになりそう。ここまで考えていたのにも関わらず、普段の倍のロットで数本入れてしまい、一旦プラ転したのにも逃げられず、ただ眺めているだけでした。
幸い、全損してもいいお金しか入れていなかったので金額的には大きくありませんがダメージは残りました。
やっぱりFX向いてないのかな。と思ったりもしました。勝ち逃げ最強。1Hミドル抜けたら逃げなきゃダメ。リオンさんの言葉が脳内リフレインしていました。
ここで諦めたら試合終了。オリンピック選手の努力に比べたら全然大した事ありませんが、諦めない気持ちを私も持ち続けてこれからも頑張ります。
リオン式を何度も見ながら、検証でもショートの方が成績が良かったし、この形!って分かるのがショートの方が断然多いのでショートにこだわってやってみようと思ってます。
まとまりなく失礼しました。
これからもツイートやブログにYouTubeと楽しみにしております。
メルさま
コメントありがとうございます。
がんばっていらっしゃるのが伝わってきます。
4時間足、日足の確定足を大事に見ていきましょう。
そうすれば大怪我は少ないはずですから。
いま、ポンドは本当に難しいですが
うまく逃げながら
いつか流れが変わった時に立ち会えるように
力を蓄えておきましょうね。
リオンちゃん、辛かった記憶を共有してくれて、ありがとうございます。リオンちゃんの言葉にいつも励まされて、元気づけられて、立ち直る勇気をもらえてます。いつもありがとう。応援しています!
あさみさま
コメントありがとうございます。
お役に立てば嬉しいです。
どうしてこんなにシンドイのか・・・と思いますよね。FXって。
でも得られるものは大きいのです。
それだけは間違いないですから。
一緒に頑張りましょうね。
ゴルゴの記事でエントリーに自信が持てないと相談させていただいたものです.
あの後先生の大百科購入させていただきました.
実質現在もYOUTUBEでトレード動画をあげられていて,教材を更新されていると考えると今の1万円はかなり破格に思えたからです.
そこから新たな情報を得てやり方やチャートの表示範囲までそろえ動画内で何度もエントリーポイントを先生がおっしゃる前に考えて答え合わせしました.
その結果まだ2日しかトレードしていませんがこの2日は少額ですがプラス収支で終わらせることができています.プラスはプラスです.(トータルはマイナスですが・・・)
また,先生がおっしゃったデモトレードでの練習ですが自分に傷が入らない練習は私の性格上身に入らず適当にやり過ごしてしまうのが見えていました.(数年前FXに興味を持った際,何度か口座開設しましたが途中放棄ばかりでした.)
せっかくご教授いただいたのに申し訳ありません.
引き続きエントリーポイントに自信が持てるようなるべく先生をなぞってまずはやってみようと思いいます.
前書きが長くなりましたがここからが本題です.
1点お伺いしたいことがございまして何かといいますと
LOTを引き上げるタイミングです.
先生は最初から現在のLOTで取引されていたわけではないともいます
最初株からスタートされたときは少額スタートではなかったのでしょうか
そこからどうやって,何をきっかけにLOT(掛け金)をあげようとお考えになりましたか?
私はこの記事のリオンさんではないですがLOTをあげることに非常に恐怖心を抱いています.この恐怖心は大切ですが過剰な恐怖心は利益の妨げにもなりえます.
何かきっかけとなるようなことがございましたら是非とも教えてください.
以上,よろしくお願いいたします.
すばる様
コメントありがとうございます。
ここはリオンちゃんの記事コメントですが
内容を拝見すると僕(及川)宛てかな?と思いましたので
僕の方から返信させていただきます。
>LOTを引き上げるタイミング
↑こちらは最近ご質問を頂戴する機会が多く、
「ゴルゴ13」やそのひとつ前の記事コメント欄でも
数名の方々とやりとりした記憶ですので
お時間がある時にはそれらもご確認なさってみてください。
ロット引き上げの問題(?)は
そこから生じる「額面の変化」ですよね。
例えばそれまで「1万円」の利食いや損切りだったものが
ロットを二倍に引き上げた時点でこれらが「2万円」になります。
ところが昨日まで「1万円」で利食っていた関係で
昨日までの半分のPIPSでそこに到達してしまうため、
「そんじゃ1万の利食いでもいいか」となりやすいです。
しかし一方で
昨日までと同じPIPS数の含み損は「2万円」となりますので
結果的に利食いだけが浅く、損切りは同じPIPS数でも深くなってしまう
このような症状になるケースが多いようで、
これが言うところの「トレードが狂う」要因のひとつなのかも知れません。
さらに言いますと
利食いを1万円でしてしまう中、含み損が2万円になることで
「これじゃ損切り出来ないよ!」と昨日まで出来た損切りが出来なくなり
より多くの損失になる、なんてケースもよく聞きます。
こうなると目先の対策は基本2つしかありません。
MT4におけるターミナルを閉じ、
プロコンなどを使い「PIPS数のみ」で管理するクセをつけるか、
あるいは額面の呪縛から解放される、あるいは慣れるまでロットを上げない、
このいずれかです。
過去のYouTube動画でも話題にしたことがあるのですが
「額面のデカさ」は単純に慣れです。
いち早く慣れてしまうのが一番ですが、
それが難しいようでしたら
「毎日ロットを少しずつ変える」という作業も一考です。
具体的には前日終了時点での口座残高に対し、
翌日のロットを可変させる、というやり方でして、
勝った翌日はほんの少しロットが少し上げ、負けた翌日は同じくほんの少し下げるわけです。
こうすることで
いきなり二倍にするなどよりは額面への耐性がつきやすいわけですが
この場合も上述のプロコンなどを使った「PIPS数管理」をセットにしたほうが良いでしょうね。
また、そもそも論として「自分の概念を変えてしまう」というやり方もあります。
僕は貧乏な時期でも住宅展示場に行ったり
高級外車のディーラーへ試乗しに行ったりしたものでした。
分かりやすく言いますと
「オレは現状たまたま貧乏なだけで
この程度のモノはすべて手に入れられる人間だ」みたいな(笑)
真面目にコツコツ資金を増やすという心構えも悪くないですが
けど、実際に大きなカネを稼ぐ人って
要するにネジがどこかぶっ飛んでいたりするものだと思うんです。
ならば、自分からそのネジを吹っ飛ばしてしまうのもアリでして
おバカな話で恐縮ではありますが、
実際僕はそんな感じでやってきたことは申し上げておきます^^;;
「1000万や2000万など、自分にとっては通過点でしかない」
僕は100万円すらない時点でこのようなメンタルでした。
良いか悪いかは分かりませんが
こういったある種の図々しさは必要な世界ではないかなと
ここは本音でそう思う僕もいるわけです。
参考になるかは分かりませんが
本件、僕からは以上です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
いつも楽しく記事を拝見させていただいております。自分も似たような経験をしたなあ、と思ってコメントさせていただきました。
予定していないハイロットトレードで大負けして資金を吹っ飛ばす・・・自分も二度ほど経験があります。
初めて資金を吹っ飛ばした時は、あまりのショックで5年以上チャートを開くことができませんでした。(その直後に本業が忙しくなってしまったせいでもありますが)
そのトラウマもある程度癒えてきてトレード再開。その1か月後、またも身の丈に合わないハイロットを行い、200pipsの大負けで資金を吹っ飛ばし。今度は半年チャートを開けなくなりました。
いやあ、予期しない大負けって、かなり精神的にきますよねえ・・・それこそトラウマになるほどに。
自分は、今は身の丈に合った極小ロットで行っている&過去の2回の経験のおかげで、100pips程度の負けでは微動だにしなくなりました笑
(そもそもそんなに負ける前に損切をスマート行わんかい、という話ですが・・・)
それにしても、リオンさんも師匠も、きちんと結果を残せている人たちであっても大きな失敗をするんだなあ、と思います。
いや、大きな失敗をしたからこそ、そこから大いに学べて現在進行形で成功してる、というのが正しい言い方なのかもしれませんね。
自分も、失敗の経験「だけ」はお二人と肩を並べられると思っておりますので、いずれトレードの成績でも肩を並べられるように精進して参る所存です。
また新たな記事の配信を楽しみにしております!
お返事ありがとうございます^^
紛らわしい書き方で申し訳ありません。一度の負けで100pipsという訳でなく、2~3回の損失合計という意味で記載したつもりでした。
恐らくですが、一度のトレードで100pipsの損失を出してしまったら、流石にしばらくは立ち直れないかもしれません・・・
自分の場合、損切りラインは最大でもエントリーポイントから30pipsほど離れた所に設定してあるので、それ以上に達したら強制決済となるようにしております。
最近は、明らかに逆側への勢いが強すぎると感じた場合には、損切りポイントに達する前にエグジットしてしまうこともありますね。
加えて、無駄撃ちしないようにエントリーポイントも慎重に吟味してるので、少しずつですがお陰様で収支がプラスとなりつつある感じです!
>マエモリさま
コメントありがとうございます。
わたしも2年掛かっていい加減馬鹿な事は
やりつくしたと思ったのですが
勝てるようになってもまだ、
色々なパターンが待っていました。
100pを耐えるのが最初からの予定なら
問題ないのですが
損切を伸ばしているのなら
癖になる前に修正するほうが良いかなと思います。
100%の勝ちは絶対にあり得ませんので
切る時はさっさと潔く切って
心置きなく次を組み立てるほうが
精神的にも楽だと思いますよ。