この2つの言葉を聞いたことがありますか?
この2つはFX取引をするうえで基本中の基本の物事です。
中でも、ストップオーダーはリスク管理をする上でとても大切になりますので、
今回の記事ではこの2つを改めて解説していきます。
相場を張るには、当然ながら売買差額の収益を得るために
ある一定のポイントで買ったり売ったりして、新たな建ち玉を構築します。
建ち玉をする場合は、通常、
その日見た時の現状相場で売買する方法(成り行き売買)と
このレベルなら買いたいとか、売りたいとかの
個人の希望レベルでの予約を入れておく手法のリミットオーダー(指値注文)があります。
尚、不思議に思うかもしれませんが、
現状のレートより、ある一定のレベルを下回ったら売りとか、
現状のレベルのある一定のレベルを超えたところで買いたいとかの
逆指値による建ち玉の仕方もあります。
ストップオーダー(逆指値注文)
FX取引において一般的な定義では、
冒頭でも述べたように新たに作ったポジションが思いのほかに逆方向に動いてしまった場合、
アゲインストに進行している状況で、自分自身が決めた損失を
リスク管理を考慮して損失決定する決済取引を言います。
(NZDYENの場合の簡単な例)
参考:http://www.marocha.jp/order2.html
簡単にいえば、上記の例のように
NZ円が円安に進行すると判断した投資家が
NZ円を成り行き買いで
1NZ=77.00円のときに100万ドル買ったと仮定しましょう。
しかし、相場は自分の読みと逆に急激にNZが売られて
結果的に75.50 円まで下落ししてしまいました。
ポジションを放置していれば、単純計算で150万円の損益が出てしまいます。
そこでチャートを確認して、
現状は76.60円(本来はポジションを持った時に入れておくのが基本)のときに
自分の判断において76.00円で逆指値売りを入れておくのです。
そうすることで、損失額はスリッページなしで100万円の損失で抑えられるわけです。
ストップオーダーのよくある話
よくある話ですが、個人投資家の方で
損をして決済をするのをためらってさらに大きな損失を計上したり、
マージンカットになってしまったりする方は、いまだにたくさんいると聞いています。
基本的には建ち玉をしたとき(新たにポジションを作った時)に、
個人差はありますし、証拠金に対しての影響力によっても相違はありますが、
個人で決めたポイントでストップ注文を入れて損失額を結果的に軽減する事が出来るのです。
この絶対条件を実行していないトレーダーは必ず大きな損を出してしまう時があるのが実情です。
ここで重要になるのが、
例えば月間22日FXを取引できる営業日があって
ディトレードで決済する条件としても
同じ55%の勝率でストップオーダーを入れるか入れないか、
自己管理・リスク管理を徹底する事です。
そうすることで、必然的に年間の収益差は大きな額になってきます。
(24時間、相場を見れません)
ストップエントリーでNEW POSITIONを作る
また、逆指値注文によってNEW POSITIONを作る手法もあります。
ストップエントリーとも言いますが、
チャート上重要なあるレベル(レジスタンスやサポート)を抜けたところで
あえて高値を買ったり、安値を売ったりする手法です。
これは、相場の転換期(ターニングポイント)時に非常に有効な手法になります。
もちろん、割高感や、割安感で危険は感じますし、リスクも小さくありません。
ここでも重要な点は、逆指値が約定して新しいポジションを持った場合も、
新たにストップオーダーを早急に注文しておくことを基本とします。
インターバンクのロンドンやニューヨークなどの主要市場(銀行間取引)においては
逆指値注文をSTOP BUY, STOP SELLと表現します。
しかし、長く保有していているポジションが十分な利益が出ていて、
その結果ストップセル注文で決済するのもストップオーダーです。
リミットオーダー(指値注文)
リミットオーダーとは、
現状レベルの価格から下がってこのレベルなら買いたい・
このレベルから上がって売りたいという
現状のレートから剥離した上下のポイントで売買の注文を出すことを言います。
簡単にいえば、今、野菜が高くてキャベツが200円で販売されているとします。
その時に「100円に下がったら買いますよ」
という注文を八百屋さんにしておく、ということです。
今持っている金の価格(現状1270ドルで買い値が1150ドル)がもっと上がって
1300ドルにきたら、売りますよという注文を
取引所に注文すると言えばわかりやすいでしょうか?
リミット(指値注文)は利益確定注文ではない
ここで間違えてはいけないのが、
リミット(指値注文)は、決して利益確定注文ではないということです。
簡単に説明します。
まず、ドル円を105円で10万ドルを買っておいたとしましょう。
しかし、思惑と逆に104円まで下落してしまいました。
そこで103.50円にストップを置いて
相場の上値が重そうに感じたので104.50売りの指値売りを入れておきます。
104.50円の指値が約定したとしたら、50銭×10万ドルの損失となります。
そのため、リミット=利益確定注文&ストップ=損切り確定注文とは言い切れないのです。
指値の置き方の違い
指値の置き方は、現状より低いレベルの買い注文や
現状より高いいレベルでの売り注文で、こちらも個人差・温度差があります。
ディトレード短期取引など、
スイングとレートやトレンド狙いの中長期取引によっても違ってきます。
しかしながら、通常ではトレーダーはテクニカル指標・チャートを参考にしながら、
あるターゲットのレベルで注文を出す指値注文(新たなポジションの構築)と
ポジションを持った後の利益確定の指値注文(利益を伴う決済注文)に大別されます。
上記で述べたような損益確定の指値注文(リミットオーダー)も指値注文です。
(たとえば、プロのトレーダーが買いポジションを持っていて、
ここまで戻れば損はするけど損失額は小さく、この前に儲かったから、
このアゲインストのポジションは少額なのでここで切れれば上々だという感じです)。
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