先日のOPEC非公式会合で「増産凍結合意」との報道から原油価格は前日比5.3%上昇で引けました。
それでもWTI11月ものの引け値は47.05ドルということなので
大して驚くようなレベルにきたというわけではありません。
とはいえ、チャート上ではちょっと注目に値するかと思えるような形になってきました。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/markets/currencies
こうやってもっともらしいトレンドラインを引くことによって、
受け取る側に先入観念を植え込んでしまうことをフレーミングというと、
最近読んだ行動ファイナンスの本で学びました。
紫で示したトライアングルは昨日に上抜け・・・より
長期のトライアングル(オレンジ)のレジスタンス@48ドルどころも突き抜けるようなら、
目先は51.67ドル(6月9日の高値)狙い、
その上の60ドルぐらいが視界に入ってくるかもしれないって感じです。
もう一つ、経済ニュースでも大きく報道されているドイツ銀行の経営不振についてだが、
米国の住宅担保保険ローンに絡んだ不正販売もんだ問題で
米国の司法省がドイツ銀行に140億ドル(1兆4000億円)の支払いを求めていることが明らかになりました。
ドイツ銀行の株価は報道を受けて26日には過去最安値を記録。
そこでタイムリーなのでドイツ銀行に関するデフォルト関連のチャートを載せてみました。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/markets/currencies
上記のチャートは、青のラインが株価(左軸)、
そして赤(右軸)は5年物CDSのインプライド・デフォルト・リスクです。
株価についてはまあよくここまで売り叩かれているものだと思うような展開です。
それに比べてCDSスプレッドは、今年1月~3月にかけて
利払い不履行懸念がクローズアップされたときに80bpsあたりから120bpsまで高騰、
その後はオーバーシュート分を戻すように低下してきており、
米司法省から140億ドルと高額の和解金をもちかけられていることが明らかになった今週でも
それほど反応はしていないようです。今後の推移が注目されます。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/markets/currencies
一方、オプション市場ではショート建玉は直近で183万まで膨らみ、コール建玉も137万と高水準を維持。
プットの口数が膨らむのは当然として、コールまで増えるっていうことは、
市場にはドイチェに対する公的支援を見越して
バーゲンハンティングに動いているヤツも少なくないってことなのでしょうか。
株式の空売り+コールのロングで保険をかけているという見方もできます。
しかしながら、ドイツ銀行の時価総額は今月初旬より時価総額がなんと2割も減少しており、
9月28日には2%程戻してはいますが、
今後のリスク志向やEURUSDの相場展開に大きな影響を与えそうなので今後の展開に注目したい。
全体の欧州の株価にも影響大でドイツ銀行と指標のストックス欧州600指数が
同じ動きをしていることにも表れています。
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