リオオリンピックのあと、
ブラジルはメインのサッカースタジアムや
その他の競技施設の再利用がまったく進まず荒れ放題となっています。
選手村として利用された高層ビル群のうち、
払下げが実現したのは10%程度で、残りは廃墟同前・・・膨大な資金が無駄遣いされた状態です。
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リオオリンピック後のブラジル
再利用が進まない責任を政府とリオの市当局が
なすりあっている有り様は、醜悪としか言いようがありません。
オリンピック時の警備費用の未払いに抗議して
郡警察関係までストライキを検討しているとかいう現状で手が付けられない惨状です。
そこで、少しばかり調べてみました。
最近のブラジルの株価動向
上記のように、ブラジルの株価は絶好調!!
レアルベースでみたボベスパ指数は
2008年、2010年当時に付けた70,000ポイントに一気に迫る勢いです。
米ドルベースでみればその勢いはそれほど目立ちませんが、
それでも2016年のボトムから鮮やかな回復基調にあるのは確かでしょう。
為替レートはトランプ当選による悪影響もほとんどなく、
ここ1年はそれまでの急速なレアル安を取り返すような勢いで反転しています。
そして、消費者物価動向はといえば…
消費者物価動向は鎮静化の方向へ
1年前は10%超だったのに、直近は6%を切るところまで鎮静化。
やっぱりオリンピック開催という
身の丈を超える偉業を成し遂げるために
強いられていた負担がなくなったのが大きいということでしょうか。
先日には、ブラジルの金融当局は政策金利を0.75%引き下げて12.25%としています。
インフレが鎮静している限り、
政策金利は更に引き下げる余地があると見るのが自然でしょうね。
12.25%-5.35%=6.9%も実質金利があれば
そりゃグローバル投資家は目の色を変えて同国金融資産市場に群がるのも肯ける話です。
投資対象の分散という意味で
レアル建て資産を持たないリスクを感じてしまうような
夢のような状況が展開していますが、国民が幸せかどうかはまた次元の違う話のようです。
以上、(参照ブルムバーグ)2017.2.23
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