ADXはトレンドの方向性の強さを測るためだけのテクニカル指標で、
通常は単独ではなくDMIと組み合わせてトレンドの強弱を測ります。
ADXは%で表示され、
%の数値が高いときはトレンドが強く出ていることを示しています。
反対に%の数値が低いときには
トレンドが発生していないことを表しています。
ADXの注意点
ADXは売買のサインを示すものではない
ADXは、売買のサインを示すのではなく、
トレンドが強いか弱いかを判断するだけの指標です。
デイトレードなどの短期取引には全く持って不向きで、
中長期などのスイングトレード時の勢い確認に有効です。
ADXチャートの解説
参考:http://www.fxciao.com/fx-technical/dmi/2340/
上記のチャート例ですが、
青丸が-DIが+DIを上抜けているので売りサイン、
赤丸が+DIが-DIを上抜けているので買いサインです。
ただ、青丸の時は、ADX(紫線)が下向きで強いトレンドを示していないので、様子を見ても良いでしょう。
赤丸の時は、ADXが25よりも高い位置で上向きになっていますので、強いトレンドが発生する匂いがします。
赤丸の時にロングする際の決済ポイントは
ADXが50のラインを大きく超えて、勢いが無くなった所の青丸になります。
では、次のチャートではどうなるでしょうか?
参考:https://www.tozaifx.com/fxstudy/advanced/adx/
DIの線(上昇する方向性指数)は、
市場における上昇トレンドの強さや弱さを表していて
これは市場での買い手の強さを示します。
-DIの線(下落する方向性指数)は、
市場における下降トレンドの強さや弱さを表していて
これは市場での売り手の強さを示します。
ADXの線(平均方向性指数)は、
+DIの線と-DIの線の両方で構成されている青色の線ですが、
上昇・下降トレンドの総合的な強度と共にトレンドの方向性も示しています。
ADXR(Average Directional Movement Index Rating)とは、ADXのN日平均のことですが、
ADXはトレンドの強さを見るもので、下降トレンドでも上昇トレンドでも、トレンドが強い時には上昇します。
ADXは25付近から上昇した場合、強いトレンドです。
強いトレンド発生時には50のラインを超えてきて、60付近が上限になります。
50を超えたら効果が出にくいのでエントリーは控えます。
DMIもデイトレードには向かないテクニカル指標ですが、
ADXが強い上向き・下向きになる場面は、
短期間では見られずにサインが分からないので、中長期チャートを参照しましょう。
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