つい数週間ほど前にあまり気にしていなかった
「ランド円の見通しについてどう思うか?」と個人投資家の友人に訊かれたので
ここ何日かずっとその動きを追っていました。
「何でこんなに8.30-35円のサポートが堅いんだろう?」と思ったら、
今朝次のようなBBG記事を目にして少しばかり原因が理解できました。
11月8日のトランプ勝利以降、
新興国市場の現地通貨建てソブリン債券は
軒並み大きな売り圧力に晒されていたのだが、
南アについては国内の政治リスクの後退と経済の改善傾向が注目されました。
またソブリン格付けの引き下げ懸念が遠のいたことが市場の好感を獲得し、
11月中旬の下げ幅が相対的に小さくとどまり、その後は反って上昇に転じているということです。
ランド円の日足チャート
参考:http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=ZARJPY&time=1d#charttop
下記のチャートは新興国市場の現地通貨建てソブリン債券指数(青)と
南アのランド建て債券指数(赤)について、2015年12月末を100として基準化したものです。
なるほど、南アについては直近値117.64・
昨年8月18日に付けていた116.45という年間最高値をすでに更新していたことで
ランド高(対米ドル、そして間接的に対円)をサポートする要因がこの辺にあるようです。
南アフリカのファンダメンタルズを調べてみました
参考のために南アフリカのファンダメンタルズを調べてみましたので
下記の2つのチャートをご参考にしてみてください。
しかしながら、調べた段階では私の見立ては
かなりランド安(対ドル、その後対円に波及)方向に
行くしかないと思っていたのですが、結構しぶといようです。
両国間での物価の上がり方が異なって
南アの方が物価上昇のペースが速くなってきていますが、
ランドが対アメリカドルで減価する方向に作用すると分析されると言っています。
一番上のチャートから日次ベースの海外投資家の南ア債券の売買フロー情報、
ドル/ランドの25デルタリスクリバーサル(1ヵ月物)、
ランド円の25デルタリスクリバーサルの順です。
債券投資フローチャートでマル囲いした直近で
かなり大きな売りが出ているのが注目されます。
この辺についてBBGでは、ズマ大統領が内閣をリシャッフルし、
財相をクビにするとの観測が政治リスクとして認識されたことが市場で嫌気されたらしいとのことです。
これを反映してリスクリバーサルもランドプット需要が高まっているというのが記事の内容です。
この記事の冒頭のチャートでは、
ポリティカルリスクが大きく後退したとBBGでアピールしていたのに難しいものです。
(2017,2月現在)
質問です。
『ガチ速FX』を購入しました。
天才チャートを使用したいと思っているのですが、
私はスイングトレード、4時間足、日足を主体にトレードしています。
天才チャートは4時間足、日足にも対応できますか?
赤司さま
コメントありがとうございます。
>天才チャートは4時間足、日足にも対応できますか?
↑結論から申しますと
対応しておりません。
天才チャートは
マルチタイムフレームという機能を使い、
5分足上に15分、1時間、4時間の各時間足MAを表示させた
そもそもが「短期デイトレ用」のインジケーターです。
お役に立てず恐縮ですが
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。