タイムサイクルを元に相場を読み取る

タイムサイクル
ブルームバーグにサイクル・ファインダーという機能があるのですが、
今の時代でしたら、もしかしたらメタトレーダーにもあるかもしれません。

これはボトムから次のボトム、或いはピークから次のピークをつける周期を探すものですが、
私が現役時代に一緒に働いていたストラジストの先輩が
FXだけではなく、株式、OIL、GOLDなどにも当てはめて研究していたのを懐かしく思い、調べてみました。

サイクル理論とは?

サイクル理論は、ウオルター・ブレザードと
ジェイムズ・ジョーンズが1981年に発行したThe HAL Blue Bookで最初に提案された理論だそうです。

サイクルとテクニカルを最初に一体化し、
サイクルの周期性を前提に取引するのは非現実的と言明はしていますが、
エリオットやギャンなど緻密な分析によって投資スタイルを固執するよりも、
相場環境に応じて随時サイクルを検証することでその有効性が再認識されています。

資金と時間と体力のある投資家には、お勧めかもしれません。

ドル円超長期チャート

上記のチャートはドル円の超長期チャートですが、
過去45年の動きを追ってみたのですが、
1978年第4四半期の大底から1995年第2四半期の大底までの
なんと16年6ヵ月というサイクルが存在するように見えてきます。

そしてバブル崩壊後の1995年第2四半期から16年6ヵ月目にあたったのが
2011年第4四半期で偶然にも地政学的事件の東日本大震災で大円高が進行したときです。

怖いくらいのデータです。

 

次の大底は2028年第2四半期?

ということになると次の大底は2028年第2四半期という法則で
なんとあと11年後といったらもうヨボヨボの爺さんになっている時になってしまいます。

元気だったら、年金受給者になるころには円高貧乏になっているに違いありません。

但し、運よくそのような経過が訪れたとしても
一体いくらスワップ金利を払わなくちゃならないのでしょうか?

 

そこで調べてみたら、上記の話を立証するような記事が下記のような内容の話です。

USDJPYは1978年から5~5.5年の周期性があり、
約5年周期で安値を形成
します。要するに安値ー高値ー安値が1サイクルとなります。

尚、おおよそ、この5年周期が3つ入って1つの16.5年周期という大周期が形成されます。

もし、全くファンダメンタル要素は度外視しての話ですが、
2015年6月の125.85円でドルが天井を上ったとすれば、
5年サイクルボトムへ向けてドルは急落する可能性が大きいという理論です。

その節目となるのは、2015年8月安値の116.14円となります。

このネックラインを割ってしまうと、ダブルトップ割れとなります。

 

ただ、2010~2011年のような円高にはならず、
次のサイクルでは198カ月目の2028年4月までは考えられません。

このサイクルで考えると今年は円安というよりも
円高というエコノミストやアナリストが多くなるかもしれません。

 

米国が景気回復基調・政策金利上げムードでも
ある意味行動的なトランプリスク再燃によって
地団駄を踏んでいるドル円相場において少し遠いのですが、
125.85円まで届かなければ、その後はサイクル通りのドル下落局面となる可能性が高くなるということです。

 

しかしながら、タイムサイクルには延長するケースがあり
125.85円を超えて円安となると、延長して円安に向かう可能性も否定できませんが、
原油が急速に上昇トレンドに戻ることや中国景気が一気に改善すること、
新興国通貨高に急激に戻るなど、
世界が抱えているリスクの払拭が急激に起こることは現状では考えられません。

長期では、今後ドルは買い目線よりも、
売り目線で見ておいた方が、リスクが小さいのではないかと感じます。

ドル円の8年トップサイクルや、5年ボトムサイクルなどが有名ですね。

日経平均のサイクルも有名です。

 

GBPUSDのタイムサイクルチャート

GBPUSDのタイムサイクルチャート

ムルムバーグの記事によると、
上記のチャートのようにケーブルをテーマにして書いてありましたが、
なんと8年周期で大底をつけるサイクルが確認されるということでした。

添付チャートのプライスの下に赤い弧がいくつか描かれていますが、
前回大底をつけたのはリーマンショックの時の2009年第1四半期
そしてもしサイクルが本当に正しく機能するのであれば、
今年の第1四半期に大底を確認して大反転するのでは?
というものでした。

1971年からの45年間を振り返ってみると
確かに過去4回のサイクルは結構いい感じで大底を当てているようにみえていますが、
今回のサイクル(断定している訳ではありませんが、便宜的にそういうことにします)では
昨年第4四半期に1.18台とか見ているので、1四半期分外しているのかも知れません。

それにそもそも外部環境や米英当事国の経済・政治情勢などが
その時々でダイナミックに変化しているのに、
一律に「8年周期のサイクルが存在する」と論じること自体
ナンセンスというべきという投資家も少なくありません。

占星術と同じようなものですが、一部には熱狂的な信奉者もいるというのは、
当たる確率が高いということしょうか?

 

 

下記にご紹介するタイムサイクル理論は、
下記のサイトをタイムサイクルについてのコメント。

詳細文献は少なくて以下を参照いたしました。

参考:http://fx失敗.net/cycle-theory/fx-cycle-theory/

 

タイムサイクル

大きなサイクルの中には、小さなサイクルがあり、
その小さなサイクルの中には、さらに小さなサイクルがありますが、
大きなサイクルと思っていた相場にも、さらにもっと大きなサイクルがあります。

 

言葉では理解しにくいと思いますので、画像を作りました。
まずは、画像をもう一度みてください。

タイムサイクル

レイモンドA・メリマンさんが提唱するサイクル理論において、
例えば、この画像のように、18週前後のサイクルを一般的にはプライマリーサイクルと言い、
トレーダーが最も狙いやすいチャートの波とも言われています。

ただし、この18週前後の波のサイクルよりも、さらに大きなサイクルというものがあり、
これらは、長期サイクルとか中期サイクルなどと呼ばれます。

↓の画像の青色の波です。

タイムサイクル

さらにこの画像の青い線をも包み込む巨大なサイクルも存在。(紫色の線)

 

 

ただ、上記のような数年単位のサイクルでは、
さすがに現実的にトレードできる時間軸ではないので、もっと小さなサイクルを見ていきましょう。

タイムサイクル

↑の画像の黒い線のサイクルを、さらに分解してみてみると実際は、
もっと小さな、6週前後の波のサイクルがあり(赤い線)
これはメジャーサイクルとか呼ばれたりします。

このメジャーサイクルも、狙い易い波です。

基本的に、プライマリーサイクルは、2~4個のメジャーサイクルで成り立ちますが
それは、リアルの相場のパターンを見て判断するしかありません。

もっと小さくすると、このメジャーサイクルは、さらに小さな、
トレーディングサイクルというものもあり、もっと進めると、
分足レベルでのサイクルまで確認されています。

 

どうやってFXサイクル理論をリアルトレードに生かしていくか?

ライトトランスレーションかレフトトランスレーションかを確認する

トレンド判断として使うとしてこの記事の最初で書いたトランスレーションの考え方により、
ライトトランスレーションか、レフトトランスレーションかを確認することで、
次の相場サイクルがアップトレンドか、ダウントレンドかの判断が高い精度でつきやすくなります。

 

天井ショートや、底値ロングを狙う

サイクル理論の醍醐味としては、それなりに大きなサイクル(日足レベルで見るサイクルの)
「天井ショート」や、「底値ロング」を狙いに行く。

これは、素人の値ごろ観による
「そろそろ上がるだろう」みたいな何の根拠もないトレードではなく、
しっかりしたサイクル分析によって相場の転換点を狙うので、
高い精度で成功させることも可能になってきます。

 

押し目買いや戻り売りのタイミングを取るために使う。

文字通り。

 

あとは、例えば、大きなサイクルが上昇トレンドと判定されているならば、
その1サイズ下のサイクルを使って、押し目買いを狙うことも可能です。

分足、時間足、日足、週足、様々なタイムフレームで活用可能。

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