地球上で最も早く1日が始まるということで、ウェリントン市場からスタートします。
しばらくしてシドニー市場が開き、続いて東京市場がオープンするという順です。
東京市場でも国際取引が解禁になった時には
特にシドニーから、香港、シンガポールからと
同様に東京へ朝早くからリンクマンや外資系銀行担当者としてインターバンクで活躍していました。
しかしこの時間は流動性が少ないので為替市場は停滞し取引量は限定的です。
その後、流動性が少ないシドニー市場に繋がりますが、
まだ東京の銀行が参加しないので流動性が低いままです。
その後、東京市場に入ると、実需の投資家が多い日本の投資家が参戦するので、
(日によってまるで違いますが)、ドルを買う動きが出やすくなると言われています。
参考:https://www.iwaifx.jp/column/fx-market/fx-oseania-market/
窓開け
月曜日のウェリントン・シドニー市場では、
為替レートが前週金曜日終値から大きく離れた水準で取引されることが見られる時が多々あります。
この時間的なギャップを「窓」といいますが、窓にはある傾向がみられます。
それは、窓が開くと為替レートは前週金曜日終値の方向に向かって動く可能性が強いのですが、
これを窓が閉まる・閉める【窓埋め】と言います。
しかしながら、窓埋めの可能性は強いというだけなので、
窓閉めを期待して取引する場合には適切なストップを徹底して
早期決済によるリスクコントロールが必要になってくるので要注意なところでもあります。
オーストラリアドル/ニュージーランドドル(AUD/NZD)
鉱物資源や農作物をはじめとする、
取引市場の需給関係に敏感に反応する天然資源を
主な輸出品目としている国の通貨を「資源国通貨」と呼びます。
資源国通貨は産出する資源の、
取引市場での需給関係の変化や資源輸入国の景気動向に敏感に反応するだけでなく、
外貨導入を目的として設定された高金利により流入してくる外国資本の動向による
一方向への急激な為替レートの変動が起きやすいという特徴があります。
資源国通貨は、基本的に経済基盤や政治基盤の安定が未熟な新興国通貨が中心ですが、
一部の主要国通貨も資源国通貨として知られています。
オーストラリアドルとニュージーランドドルがその代表例です。
オーストラリアドル・ニュージーランドドルともに、
値動きの荒い資源国通貨の中でも比較的安定をしています。
しかし他の主要国通貨と比べるとやはり値動きは荒く、
リスク管理・資金管理の欠かせない通貨と言えるでしょう。
尚、東京時間の早朝に両国の経済指標の発表があり、
比較的に参加者が少ないことからかなのか経済指標の結果に素直に順応するケースが多いです。
リスクは小さくありませんが、対円のNZDJPY,AUDJPYは取引通貨ペアとして魅力的でしょう。
AUDJPYの推移
参考:http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=AUDJPY&time=1mon*
NZDJPYの推移
参考:http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=NZDJPY&time=1mon
復習ですが、ウェリントン市場は南半球の夏時間では朝3時から開くことになりますが、
日本の夏にあたる冬時間では1時間遅い午前4時からのスタートということになります。
シドニー市場は午前7時半からのスタートでそれを追いかけることになります。
ウェリントンは日付変更線からもっとも近いとこにある市場であり、
名実ともに一日の始まりとなる相場となります。
通常平日は、ニューヨーク市場がクローズする前にオープンしていますので、
シームレスな取引が継続するため大きな変化が起きるわけではないのですが、
週の初めの月曜日だけは、ウェリントン市場から窓を開けて変化が起きることが実際にあるために
月曜の早朝ではありますが注目される市場となっていて、
市場関係者も朝一の幕開けをチェックしてから
WBS(ワールドビジネスサテライト)を見て出勤するのが、月曜の日課となります。
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