デイトレードの収益ターゲットと収益管理帳作成
デイトレードでお勧めしたいのは、月単位の収益目標を自分で設定して取引することです。
というのは、短期取引のデイトレードではやはり勝率は悪く、
精神衛生上、悪影響を及ぼしかねないからです。
尚、一日のレンジが狭く、思うような収益がとれないこともあるでしょう。
けれど最初の内は、負けてもいいのです。
取れるポイントが大きければ月間でこのぐらい稼げれば良いと
達成しやすいターゲットからスタートしましょう。
日々のデイトレードの記録を、トレード日記のように取引詳細を文章で残しておくと、
以降の反省材料も見つけやすいのでお勧めします。
普通の大学ノートでもワードに残していっても宜しいです。
リズムが悪い日やフィーリングが出ないので取引しない日があっても大いに結構です。
プロの著名なデイトレーダーの中でも毎日の取引の最後に必ずノートをつけていた方も何人かいました。
FXと株取引におけるデイトレードの相違点とは?
よく疑問として上がる株取引デイトレードとFXデイトレードの違いをまとめておきます。
株取引デイトレード | FXデイトレード |
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FXデイトレードは株取引デイトレードに比べ制限が少なく、
また手数料がかからずにデイトレード取引を行うことができます。
結果、世間で言われるような「FXはリスクが高いので怖い」という見解には疑問が残ります。
テクニカル分析的には、特に短期トレードにおいて利用しているチャートは同様なものが多いです。
デイトレード主要国金利の推移
ここで最近のFX取引に重要な主要国の政策金利の確認をしておきましょう。
一時は高金利通貨として取引通貨ペアーとして人気絶大であったAUD,NZDですが、
今や1.50,2.00と先日に下げてきました。
この辺の情報は、最低でも頭にインプットしておきましょう!
▶︎各国政策金利推移一覧
年/月 | USD | EUR | GBP | AUD | CHF | CAD | NZD | ZAR | JPY | TRY |
2016/08 | – | – | ↓0.25 | ↓1.50 | – | – | ↓2.00 | – | – | – |
2016/07 | 0.50 | 0.00 | 0.50 | 1.75 | -1.25 | 0.50 | 2.25 | 7.00 | 0.10 | 7.50 |
2016/06 | 0.50 | 0.00 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.25 | 7.00 | 0.10 | 7.50 |
2016/05 | 0.50 | 0.00 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.25 | 7.00 | 0.10 | 7.50 |
2016/04 | 0.50 | 0.00 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.25 | 7.00 | 0.10 | 7.50 |
2016/03 | 0.50 | ↓0.00 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | ↓2.25 | ↑7.00 | 0.10 | 7.50 |
2016/02 | 0.50 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.50 | 6.75 | 0.10 | 7.50 |
2016/01 | 0.50 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.50 | ↑6.75 | 0.10 | 7.50 |
2015/12 | ↑0.50 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | ↓2.50 | 6.25 | 0.10 | 7.50 |
2015/11 | 0.25 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.75 | ↑6.25 | 0.10 | 7.50 |
2015/10 | 0.25 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | 2.75 | 6.00 | 0.10 | 7.50 |
2015/09 | 0.25 | 0.05 | 0.50 | 2.00 | -1.25 | 0.50 | ↓2.75 | 6,00 | 0.10 | 7.50 |
主要国の重要経済指標
デイトレードでもスイングトレードなどの中長期トレードでも、
前期の政策金利の把握同様に「主要各国経済指標」を認識することは
ファンダメンタル分析の中でも必要不可欠で、
経済指標の発達にその詳細等でも分かり易くなるのではないでしょうか?
結果によっては市場がどのように反応するかがわかりやすい説明がされていると思います。
特にアメリカの経済指標の結果はドル円相場やEURUSDなどの対ドル相場に影響を与える。
ついては、米経済指標の詳細を中心にご紹介していきます。
▶アメリカの重要な経済指標
▶ユーロ圏の重要な経済指標
▶ドイツの重要な経済指標
▶日本の重要な経済指標
▶英国の重要な経済指標
▶オーストラリアの重要な経済指標
▶ニュージーランドの重要な経済指標
政策金利発表、消費者物価指数、生産者物価指数、
GDP、完全失業率、貿易収支などの経済指標に対して、
NZJPY,NZDUSDは他の通貨ペアーに比べて順応しやすく読みやすいのが利点だと思います。
ほとんどの指標が、東京時間の早朝に発表されます。
▶中国の重要な経済指標
米経済指標の詳細認識
各国の経済指標の中で少なくとも米経済指標の詳細は把握しておきましょう!
アメリカの経済指標は毎晩のように市場にインパクトを与えており、
デイトレード取引ではとても重要な指標となります。
▶︎FRB議長議会証言
FRB議長は半年に一度、米上下両院で経済見通しと金融政策に関する証言を行う。
米国の今後の金利を探る重要で注目度も高い。
物価の安定化などを目的に1978年に制定されたハンフリーホーキンス法で定められた。
1999年にこの法は失効するも議会証言はいまだに慣例となっている。
▶︎新規失業保険申請件数
毎週木曜日に発表されるが、アメリカ全土中、
1週間で新規に申請された失業保険の数。雇用統計の先行指標としても使われている。
▶︎中古住宅販売指数
毎月25日に発表される。
所有権の移転が完了した中古住宅の販売件数、景気動向に対し先行性が高いと言われている。
中古住宅販売保留はこの指標の先行指標とされ、これも注目されている。
▶︎ミシガン大学消費者信頼感指数
毎月10日前後の金曜日に速報値が発表され、最終金曜日に確定値が発表される。
1964年12月の値を100として算出するらしい。
アンケート対象は速報値が300人、確報値が500人と差がある。
そのため、速報値と確報値には結果にブレがある。
▶︎新築住宅販売件数
米財務省が毎月末に発表する指標で前月28日から当月4日まで販売された新築住宅件数、
中古住宅販売件数が所有権の移転が完了した件数を扱うのに対して
こちらは契約書ベースの件数となります。景気の変動に対して最も先行性の高い指標の一つである。
▶︎NY連銀製造業景気指数
▶︎フィラデルフィア連銀製造業景気指数
ISM製造業景況指数を占うための先行指数として見られる。
カバーしている地区がNY連銀の管轄地域のみと狭いが市場のインパクトは小さくなく重要度は高い。
▶︎フィラデルフィア連銀指数
ペンシルバニア州、Νジャージ州、デラウエア州をカバーしている。
毎月第3木曜日に発表される。指標就業者数、失業率、在庫、平均賃金、個人所得など
11項目について1か月前と比較した現状と6カ月後の期待を
良い、同じ、悪いと選択させインデックス化したものである。0が景況感の広大と縮小の分かれ目。
▶︎S&P,ケープシラ―住宅指数
全米の主要都市圏における一戸建て住宅の再販価格をもとに
ファイサーブ社が算出しスタンダードアンドプアーズ社が公表している。
アメリカ国内の住宅価格動 向を示す最も一般的な指数の一つであり、
住宅価格は個人消費に大きな影響を与えるためアメリカ国内の景気指数としても重視されている。
▶︎消費者信頼感指数
民間の調査機関コンファレンスボードが毎月末ごろに当月分を発表する
消費者マインドを指数化した経済指標。
約5000人の消費者にアンケート調査を行い、
今現在と半年後の景況感や雇用情勢などの項目を楽観、非観で回答してもらうことで算出する。
消費者の思いをアンケートという形で集計していることから、
個人消費との連動性が高いと言われ個人消費がGDPの約7割を占めるアメリカにおいて
景況感を判断するうえで重視されている
▶︎耐久財受注
商務省センサス局が発表。新規受注、出荷、在庫、受注残高等が含まれる。
なかでも新規受注の注目が高い。毎年7月に過去5年分がさかのぼって改訂される。
▶︎地区連銀経済報告(ベージュブック)
12地区連銀の景気動向をまとめた報告書。
この報告書の表紙の色がベージュなので一般にベージュブックと呼ばれている。
このべージュブックは年8回作成さ れ、その都度、年8回開かれるFRBの金融政策決定会合である
FOMCでの討議資料となることからしても金融政策を決定するうえで重要な判断材料となって いる。
▶︎コア・PCE/PCE:Personal consumption expenditures
GDPの一項目であり重要な個人消費関連のインフレ指標。
季節的要因で変動の多い食品とエネルギー関連を除いた物価の変動率。
▶︎シカゴ購買部協会景気指数
シカゴ地区の製造業の購買担当者に直接インタビューを実施し、
景況感を指数化した経済指標。50を景気の拡大と後退の分岐点としている。
▶︎ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は全米をカバー。毎月第一営業日に発表される。
一般的に景況指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数と
NY連銀製造業景気指数の相関関係は高いとされている。
▶︎建設支出
住宅建設、商業施設建設、公共施設建設の3区分に分けて集計。
建設支出は米GDPの約2割を占めると言われている
▶︎個人所得
社会保険料を控除した後、実際に受け取れる額を集計したもの。
▶︎個人支出
1か月前に米国民が消費支出した金額についての集計。
内訳には、自動車や家電製品などの耐久財、
全体の6割を占める外食や旅行などのサービス支出、食糧や衣料なその非耐久財がある。
▶︎PCEコア・デフレーター
GDPを構成する一項目。季節的要因で変動の多い
食品とエネルギー関連を除いた物価の変動率。個人消費関連のインフレデータ。
▶︎PCEデフレータ
変動の多い食品とエネルギー関連を除いていない物価の変動率。
▶︎中古住宅販売保留
所有権の移転を完了していない物件件数を指数化した指標。
ちなみに(中古住宅販売件数)は所有権の移転が完了―引き渡しを完了したもの。
この販売保留のう ちおよそ8割が数カ月以内に中古住宅販売件数になると言われている。
そのため、中古住宅販売件数の先行指標として注目をあびることになる。
▶︎チャレンジャー人員削減数
リクルートコンサルの米チャレンジャー・グレイ&クリスマスが発表している人員削減者数のことである。
▶︎ADP雇用統計
米国の給与計算アウトソーシング会社であるADP(Automatic Data Processing)社が発表する
民間発表の雇用調査レポート。公式の雇用統計とは違い、こちらは政府関連の雇用が含まれていない。
▶︎ISM非製造業景況指数
製造業300社以上の購買担当役員にアンケート調査を実施して作成。
50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退をイメージさせる。増加、同じ、減少の回答をもとに算出。
過去、FRBはこの指標が50を下回った状況下で一度も利上げを行った事実がない。
▶︎非農業部門雇用者数変化
米国の雇用情勢をみるための最重要指標。農業部門を除いた雇用者数の変化のこと。
同じ日、同じ時間に発表される(失業率)とは
就業者に対する定義が異なるために必ずしも連動しない。(公表機関―労働省)
▶︎FOMC(連邦公開市場委員会)政策金利
Federal Open market Committee/米国金融政策の最高意思決定機関。
年に8回(正確には6週間毎の火曜日)に開催され、その3週間後にFOMC議事録が公表される。
FRBの理事7名、NY連銀総裁1名、地区連銀総裁4名 (各地区の持ち回り)の合計12名となっており、FOMC(連邦公開市場委員会)の議長はFRB議長が担当し、副議長はNY連銀総裁が担当する。
▶︎ネット長期TICフロー
米財務省が発表する。海外から米国証券に投資された金額。
(公表機関-米財務省)
▶︎NAHB(National Association of Home Builders)住宅市場指数
全米住宅建設業者協会に加盟する不動産業者に
今後6カ月の住宅販売の商況を予測いてもらい数値化した指標。良い悪いで返答してもらい、
良い回答率から悪い回答率を引いて出す。
* 景気先行指数総合指標P500指数、実質マネーサプライ、ミシガン大学消費者信頼感指数、
10年国債FFレート、週平均労働時間(製造業)、週平均失業保 険申請件数、消費財新規受注額、
入荷遅延比率DI,設備財新規受注、新規住宅着工許可件数。
この指標が3カ月連続でプラスもしくはマイナスで推移した場 合、そこが景気の転換期と言われている。
(公表機関―コンファレンスボード)
まとめ
各国の経済指標を押さえることにより、
よりデイトレード取引を有利に運ぶことができるようになります。
初心者の内は何が何だか分からなくても、取引を行っていく内に段々と理解していけるようになります。
全体をなんとなく把握するところからのスタートで大丈夫ですので、
世の情勢にも目を向けながらデイトレード取引を行っていきましょう。
懇切なご説明有難うございます。
参考にさせて頂きます。