エネルギー変化で読み解く!AB Ratio(ABレシオ)

ABRatio
AB レシオとは、日本人チャート分析者である篠原正治氏が、
株価予測の為に作り上げたオシレーター系テクニカル指標です。

篠原レシオ強弱レシオとも言われています。

レシオとは倍率・割合の意味があり、
オシレーター系ではあるものの、トレンド系の要素を持つのが特徴です。

強弱レシオは、

・1日の値動きをベースとした相場のエネルギーや人気の変化により、
 科学的に値動きを読み解く

といった、他のオシレーター系とは一線を画す指標です。

ここでの相場価格の動く要因は、
強弱エネルギーと強弱人気の変化の累積によるものとされています。

 

  • Aレシオ → 相場のエネルギー
  • Bレシオ → 人気

を表し、それぞれ単独または複合させて、売買のタイミングを探ります

 

ABRatio解説チャート

ドル円日足(出所―HYPER SBI)

ABレシオの見方

Aレシオ

・強弱エネルギーの比率が同じなら、
均衡している状態なのでAレシオは100%となります。
このときはどちらにも方向性がありません。

・100%より上なら売りゾーン(エネルギーの発散)、
下なら買いゾーン(エネルギーの蓄積)とします。

・100%の上下20%くらい(80〜120%)の水準で推移するなら、
レンジ相場とします。

・Aレシオが70%を下回ると安値圏にあり、
40%を下回ると底値圏判断します。

米ドル/円の日足で40%を下回ることはほぼありませんので、
Aレシオが40%を下回った後の反転や、
70%を下回った後の反転を買いサインとします。

・40%〜60%で推移しているときは、
大底を形成中と考えて反転に注意します。

Aレシオは150%を高値圏として反転に注目していきますが、
まれに押し目となることもありますが、
200%を抜けることはあまりありません。

また上昇局面において、
上昇しているAレシオが底の浅い位置で反転し、60%〜70%まで下落したら、
強弱エネルギーは安値圏に近いと判断されています。

 

Bレシオ

・Aレシオと同じく100%を中心に動きますが、
Bレシオの方が高値方向に大きく動くのが特徴です。

・Bレシオが150%を上回ると、買いが過熱した相場は高値圏にあると判断。

・Aレシオよりも動くものの、Bレシオもまた、
米ドル/円の日足で200%を上回ることはほぼありません。

・70%以下を買いサインとしてエントリーし、
その後100%を抜けてきたらエグジットタイミングを探ってみてください。

 

・下降トレンドのときに、
Bレシオが40%~70%の間で長く推移していれば、
底値圏であると判断ができます。

・一般的に大底を形成しているときは、
Bレシオが70%→40%と長期間にわたって下落していきます。

 

Aレシオ・Bレシオ共通の見方

・100%以上で右肩上がり、または横ばいなら上昇トレンド。

・100%以下で右肩下がり、または横ばいなら下降トレンド。

・150%以上から反転したら、下降トレンドへの転換。

・50%以下から反転したら、上昇トレンドへの転換。

 

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