第6回 スイスフランの特徴

全7回に渡って主な通貨ペアの特徴を紹介していくシリーズ。
今回は、スイスフランです。

前回の「第5回 ニュージーランドドルの特徴」はこちら

 

スイス

スイスはベルンに首都を置く、
国土4万平方キロメートルと日本の九州ほどの面積の国です。

人口は800万人ほどです。

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政策金利は0%ですので、低金利国と言えます。

 

スイスフランの特徴

スイスフラン(CHF)はスイスと、
スイスの東にあるリヒテンシュタイン公国で使われている通貨です。

小さい国ですが、ユーロ、イギリスポンドに次いで取引量の多い通貨です。

資源国では無いので、資源の値動きに影響を受けにくく、また金融管理の高い信頼性、永世中立国である事。

国民生活が安定している事などの理由で、有事の際避難通貨として買われています。

近年の欧州の債務問題、またアメリカの金融不安や緩和政策等で、
ますますスイスフランが買われ、諸問題が解決しない限りこの傾向は続くものと思われます。

 

低金利通貨

スイスフランは日本同様の、低金利通貨です。
その為日本ではあまり人気がありません。
円同様、高い金利の通貨と組み合わせ、キャリートレードとして使われています。
キャリートレードとは、低金利の通貨で高金利の通貨を買い、金利差で儲けを出す手法です。

 

スイスフランの売買戦略

欧州の債務問題等により、スイスフランはこれ迄以上に買われている為、
時にはスイス中央銀行(SNB)による「売り」介入が入ります。

しかし一時的なもので、結局は元の流れに戻る為、
大きな変化が起こるのは、アメリカの金融緩和政策の解除。

欧州債務問題の解決等、政治的な不安が取り除かれた時と言えます。

しかし一時的とはいえ、介入時には値動きが起こるので、
スイス中央銀行等の発表等にアンテナを張って、
介入時の情報を出来るだけ仕入れておく事が肝心です。

また、ドルスイスはドル円とよく似た動きをし、長期トレンドが出来やすい傾向に有ります。

けれど日本同様貿易が主流の国ですから、
スイスフランの高騰時にはスイス中央銀行の介入が入ると思っていいでしょう。

高騰時を狙い、「売り」で入るのも一つの方法ですが、
対ドルで、有事のキャリートレードの流れに乗るのが一番やりやすいと思います。

経済リスクが高まると、円・フランは買われるというのを頭に入れておきましょう。

次回はいよいよ最終回、「第7回 カナダドルの特徴」はこちら

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