MACD(移動平均収束拡散手法)は、
正式名称をMoving Average Convergence Divergence Trading Methodと言います。
短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで
買いと売りを判断するという特徴があり、
基本的にオシレーター系逆張り手法で精度が高く、
移動平均線やストキャスティクスのように
複数の線がクロスするときにシグナルがでる比較的わかりやすい指標です。
MACDの計算では単純移動平均線(MA)ではなく、
指数平滑移動平均(EMA)が採用されていますが、
単純移動平均線(MA)に比べると
現在の値動きに対する反応がリアルタイムで反映されます。
MACDは基本となる線(テクニカル名と同じMACDという線)と、
MACDの移動平均線であるシグナルと呼ばれる2本の線の推移でマーケットの判断をします。
MACDのグラフで確認してみよう
参考:http://finalrich.com/fx/fx-technical-macd.html
シグナルの読み取り方は非常にシンプルです。
先行するMACDの線を後行するシグナルの線が
ゴールデンクロスすれば買いシグナル、
そしてデッドクロスすれば売りシグナルとなります。
一般的なMACDの設定としては、
初期値とされている場合の多い
「MACD: 12日、24日 シグナル: 9日」の設定が基本となります。
上記のチャートのOSCIとは、
MACDとシグナルがどれほど剥離しているかを示す棒グラフを言い、
読み方は下記のとおりです。
ここでは、OSCIの天井と底をチェックする事がポイントとなってきます。
- OSCIが底値圏から反転してきて
MACDがシグナル(緑の線)を上抜けてくれば買いサイン - OSCIが天井圏から反転してきて
MACDがシグナルを下値抜けてくれば売りサイン
判断基準はどこになるか?
参考:http://www.jibunbank.co.jp/products/foreign_deposit/chart/help/macd/
- 基本となる線であるMACDが下向き(右肩下がり)で、
その移動平均線シグナルがMACDより上にある時、相場は弱い。
→その後、MACDの調整がなだらかになり、
シグナルを上抜けるとゴールデンクロスとなり買いのタイミング。 - MACDが上向き(右肩上がり)で、
シグナルを上回っている時は相場は強い。
→その後、MACDの上昇がなだらかになり、
シグナルを下抜けるとデッドクロスとなり売りのタイミング。
MACDは、ゴールデンクロス・デッドクロスといった
「買い」と「売り」を判断させるタイミングが
単純移動平均線とかなり早くなります。
そのため、相場の転換をより早く判断するのに便利です。
グラフの数値に「0(ゼロ)」がありますが、
買いのタイミングとなった後に
MACDとシグナルがともにゼロ水準を上回ればより信頼度が増します。
反対に、売りのタイミングとなった後に
ともにゼロ水準を下回れば、これもより信頼度が増します。
注意点
MACDは見た目の簡単さはありますが、
急激な一方的な動向についていけない時も多くあります。
ストキャスティクスに比べて少しだけ遅めにサインが出るので、
複数の指標とミックスして参照しましょう!
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