ヘッドアンドショルダーとは何か?
ヘッドアンドショルダーとは
相場の天井圏に現れるチャートパターンのことを言います。
理論としては株値相場のチャートと同様ですが、
重視されるのは前回の高値(レジススタンス)と安値(サポート)です。
そのため、前回の高値や安値に相場が近くなると、
市場関係者は前回の高値や安値を超えるかどうかというところを注目します。
ヘッドアンドショルダーは相場の天井を示すチャートパターンで、
日本語では三尊天井(国宝の阿弥陀三尊の形に似ている)とも言われています。
ヘッド&ショルダーズトップ
上記のチャートのように、天井圏内で3つの山の形が目印となり、
センターの山が左右の山より高いことを「ヘッドアンドショルダーズトップ」といいます。
いわゆる三回天井を打つのが特徴となります。
上記のネックライン(赤の点線)①を下に抜けると、
上昇幅と同じぐらいに下落する可能性が強いというサインです。
収益確保のターゲットポイントは、基本的に上昇幅と同じ幅が目途になります。
絶対的な条件は、DとEを結んだネックラインをクリアーに下抜けることが条件となります。
上記のチャートはイメージがわかりやすいので載せてみました。
そして、上記のチャートはヘッドアンドショルダーボトム(逆ヘッドアンドショルダー)と言って、
ヘッドアンドショルダートップの逆のパターンです。
これも完成したとみなすには、ネックラインを突破するのが最低条件です。
そのネックラインとは、最初に谷をつけた後の戻り高値Bと、
2番目の最も深い谷の後に付けた2度目の戻り高値Dを結んだ線です。
注意したい2つのポイント
この2つの戻り高値の高さがかなり違う場合には、
ローソク足のヒゲと実態を結ぶことでアジャストしたり、
高い方の戻り高値(三尊天井の場合は低い方の谷)をネックラインとする場合もありますが、
基本はあくまでBとDです。
もう一点は、一度突破したネックラインはその後のサポートライン(下値の目途)になるということです。
ここでワンポイントレッスンです。
よくNYがクローズして日付が変わってオセアニアタイムに入ると、
NYクローズから剥離してローソク足チャート上で開いた空間が出来ます。
それをFXでも窓が開くといいます。
窓があいてるとその後は上昇、下降の動きが加速する可能性が強くなりますが、
その窓を埋めもどしてくるとトレンド転換の可能性も強くなります。
ヘッドアンドショルダーにおける注意事項
- ヘッドアンドショルダーは、思ってるより頻繁に発生しないことを覚えておく。
発生時には、どう場が反転する天井と大底で出現するチャートパターンであること。 - ヘッドアンドショルダーは、一定幅で推移するボックス相場は
売り戻りや押し目買いを狙う手法でそこをブレイクしてくると新しいトレンドが出ます。 - 天井や大底をチェックする時には。あまり短い時間足のチャートでは、
ダマシも多いので日足や週足、長くは月足などで直近の高値、安値を参照しましょう。
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