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はじめに
こんにちは!FXismのサブチャンネルに出演しております、あいだあいです。いつも及川師匠の動画を見ながらトレードの勉強をさせていただいております。
本日は2025年12月18日時点でのFX市場の動向について、皆さんと一緒に見ていきたいと思います。明日に控えた日銀の金融政策決定会合、そして米国市場の動き、さらにはイギリスの金融政策まで、注目材料が目白押しの状況です。
「日銀が利上げするって聞いたけど、円高になるの?」「ドル円はこれからどうなるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者の方にも分かりやすく、現在の市場状況と今後の注目ポイントを整理してお伝えしていきます。
それでは、一緒に見ていきましょう!
現在の市場状況|各市場の動きをチェック
株式市場の動向
まず、本日の株式市場の動きから確認していきましょう。
日本市場では、日経平均株価が 49,079円 で取引を終えました。前日と比べて 0.88%の下落 となっています。明日の日銀会合を控えて、投資家の皆さんが様子見姿勢を強めているのが分かりますね。
特に注目すべきは、ソフトバンクグループ株が 3.76% も下落したことです。AI関連の投資に対する評価が変わってきているのかもしれません。一方で、KDDI株は 0.72%上昇 しており、安定した通信セクターへの資金流入が見られます。
米国市場に目を向けると、前日の取引でナスダック総合指数が 1.81% の大幅下落となりました。AI関連銘柄が軒並み売られる展開で、アルファベット株は 3.21%安 となっています。これまで市場を牽引してきたテクノロジーセクターに調整の動きが出てきているのは、今後の展開を考える上で重要なポイントですね。
債券市場の動き
日本の10年国債利回りは 1.964% まで上昇しています。これは、市場が日銀の利上げをある程度織り込んでいることを示しています。金利が上がるということは、債券価格が下がっているということなんですね。
金利の上昇は、住宅ローンや企業の借入コストにも影響を与えるため、今後の日本経済全体にも関わってくる大切な指標です。
ドル円相場の現状|なぜ円安が続いているのか
ドル円は155円台で推移
現在、ドル円相場は 155円台 で推移しています。多くの市場関係者が「明日の日銀会合で利上げがあるだろう」と予想しているのに、なぜ円高にならないのでしょうか?
これには大きく分けて2つの理由があります。
理由①:利上げは「織り込み済み」
1つ目は、 「織り込み済み」 という考え方です。
金融市場では、重要なイベントが近づくと、投資家の皆さんがあらかじめその結果を予想して取引を行います。今回の日銀の利上げについても、多くの方が「おそらく0.5%から0.75%に引き上げられるだろう」と予想しています。
そのため、実際に利上げが発表されても「やっぱりね」という反応になり、相場が大きく動かない可能性があるんです。むしろ、「材料出尽くし」として、発表後に円安に動くケースもあるほどです。
理由②:日米の金利差はまだ大きい
2つ目は、日本とアメリカの金利差がまだまだ大きいということです。
仮に日銀が0.75%に利上げしたとしても、アメリカの政策金利と比べるとまだかなり低い水準です。この金利差がある限り、ドルを持っていた方が金利収入が多いため、ドル買いの動きが続きやすいんですね。
及川師匠もよくおっしゃっていますが、相場は「予想」で動き、「事実」で調整するもの。今回の日銀会合も、発表内容そのものよりも、その後の植田総裁の記者会見での発言内容が重要になってくると思います。
その他の通貨ペアの動き
ドル円以外の通貨ペアも簡単に見ておきましょう。
ユーロドル は 1.04ドル付近 で推移しています。欧州中央銀行(ECB)も利下げ観測が出ているため、ユーロはやや弱含みの展開です。
ポンドドル は 1.26ドル付近 です。本日夜9時にイングランド銀行(BOE)の政策金利発表が予定されており、市場では3.75%への利下げが予想されています。こちらも注目のイベントですね。
ユーロ円 は 163円付近 で、比較的安定した動きとなっています。
日銀金融政策決定会合|明日の注目ポイント
利上げの可能性は?
明日12月19日に開催される日銀の金融政策決定会合では、政策金利が現在の 0.5% から 0.75% へ引き上げられる可能性が非常に高いとされています。
これまで日銀は「金融緩和を続ける」というスタンスを長く続けてきましたが、最近のインフレ状況や経済の回復を受けて、徐々に金融政策を正常化する方向に舵を切っています。
植田総裁の記者会見に注目
利上げそのものも重要ですが、それ以上に注目すべきなのが、会合後の 植田総裁の記者会見 です。
市場が本当に知りたいのは「今後も利上げを続けるのか?」「次の利上げはいつ頃になりそうか?」といった、 今後の金融政策の方向性 なんですね。
もし植田総裁が「今後も段階的に利上げを進める」という姿勢を明確に示せば、円高の動きが強まる可能性があります。逆に、「慎重に見極める」といった表現が多ければ、追加利上げのペースが遅いと判断され、円安が続く可能性もあります。
円キャリー取引の巻き戻しはどうなる?
専門的な話になりますが、 「円キャリー取引」 という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
これは、金利の低い円を借りて、金利の高い外貨で運用する取引のことです。日本の金利が上がると、この取引の旨味が減るため、ポジションを解消する動き(巻き戻し)が出てきます。
一部の専門家によると、2024年1月の利上げ以降、積み上げられた円キャリー取引のおおよそ半分は解消されたものの、まだ半分は残っているとのことです。今後の追加利上げによって、さらなる巻き戻しが進む可能性があり、それが円高要因になる可能性があります。
海外市場の動向|英国と中国に注目
英国:BOEの政策金利発表
本日12月18日の夜9時(日本時間21時)には、イングランド銀行(BOE)の政策金利発表が予定されています。
市場では、現在の 4.00% から 3.75% への利下げが予想されています。英国経済は減速懸念が強まっており、BOEも金融緩和方向に舵を切る可能性が高いとされています。
この発表は、ポンド円やポンドドルの動きに直接影響しますので、これらの通貨ペアを取引されている方は要注意ですね。
中国:緩やかな回復基調
中国市場では、上海総合指数が前日比 0.16%上昇 し、 3,876.37ポイント で取引を終えています。
中国政府による景気刺激策への期待が市場を支えていますが、不動産セクターの調整が長引いていることや、輸出環境の不透明感が懸念材料として残っています。
中国経済の動向は、アジア全体、そして日本経済にも影響を与えますので、引き続き注視していく必要があります。
米国:AI関連銘柄の調整
前述の通り、米国ではAI関連銘柄が調整局面に入っています。
これまで「AI革命」として市場を牽引してきたテクノロジーセクターですが、期待が先行しすぎた部分があり、一旦利益確定の売りが出ている状況です。
ただし、AI技術の将来性そのものが否定されたわけではありません。短期的な調整を経て、再び上昇トレンドに戻る可能性も十分にあります。
今後の相場展開|トレーダーが注目すべきポイント
短期的な見通し(1~2週間)
短期的には、やはり明日の日銀会合が最大の焦点です。
利上げが実施されても、すでに織り込み済みであれば円の上昇は限定的でしょう。むしろ、植田総裁の記者会見での発言内容が、今後の相場の方向性を決める鍵になると思います。
また、年末年始に向けて市場参加者が減少し、流動性が低下する時期に入ります。普段よりも大きな値動きが出やすくなるため、ポジション管理には十分注意が必要です。
中期的な見通し(1~3ヶ月)
中期的には、日本と米国の金融政策の方向性の違いが重要になってきます。
日銀は緩やかに利上げを続ける見込みですが、FRB(米国の中央銀行)は2025年前半には利下げを開始する可能性があります。この 金利差の縮小 が進めば、ドル円は円高方向に動きやすくなります。
また、2025年1月には米国で新政権が発足します。トランプ次期大統領の経済政策の具体像が明らかになるにつれて、市場の雰囲気も変わってくる可能性があります。
リスク要因も忘れずに
相場を見る上で、リスク要因もしっかり把握しておきましょう。
- 地政学リスク :中東情勢の緊張や米中関係の動向は、突然市場に影響を与える可能性があります
- インフレ再燃リスク :原油価格の上昇など、インフレが再び高まる可能性もゼロではありません
- 金融システムリスク :急速な金利上昇が金融機関に与える影響も注意が必要です
及川師匠もよくおっしゃっていますが、「リスク管理こそがトレードの生命線」です。常に最悪のシナリオも想定しながら、冷静にトレードしていきましょう。
トレードする上での心構え
レバレッジは控えめに
現在のような重要イベントを控えた相場では、 レバレッジを抑えた取引 を心がけることが大切です。
予想外の値動きが出た時でも、損失を限定的にできるよう、普段よりもロットを落として取引するのも一つの方法です。
損切りラインは必ず設定
「損切りができない」というのは、多くのトレーダーが抱える悩みですよね。
でも、相場は予想通りに動かないことの方が多いものです。エントリーする前に必ず 損切りライン を決めておき、そこに達したら機械的に損切りする習慣をつけましょう。
及川師匠の動画でも、「損小利大」の重要性が何度も語られています。一回一回のトレードで大きく勝とうとするのではなく、損失を小さく抑えながらコツコツ積み重ねていくことが、長期的な成功につながります。
年末年始の流動性低下に注意
クリスマスから年末年始にかけては、欧米の市場参加者が休暇に入るため、市場の 流動性が大きく低下 します。
流動性が低いと、ちょっとした注文でも大きく価格が動いてしまうことがあります。スプレッドも広がりやすくなるため、普段と同じ感覚でトレードすると思わぬ損失を被る可能性があります。
この時期は無理にトレードせず、しっかり休んで来年に備えるというのも立派な戦略だと思います。
まとめ|冷静な判断と柔軟な対応を
本日は2025年12月18日時点でのFX市場の状況についてお伝えしてきました。
明日の日銀金融政策決定会合では、利上げがほぼ確実視されていますが、すでに市場に織り込まれている可能性が高く、発表後の円の動きは限定的かもしれません。むしろ、植田総裁の記者会見での今後の金融政策に関する発言が重要になってきます。
米国ではAI関連銘柄が調整局面に入っており、これまで市場を牽引してきたテクノロジーセクターの動向に注目が集まっています。また、本日夜にはイングランド銀行の政策金利発表も控えており、グローバルな金融政策の方向性を見極める重要なタイミングです。
相場は常に変化し続けるものです。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、中長期的な視点を持ちながら、冷静に判断していくことが大切です。
及川師匠の教えにもあるように、「相場に対して謙虚であること」「常に学び続けること」を忘れずに、一緒に成長していきましょう!
より詳しい解説や及川師匠の相場観については、ぜひYouTubeの動画もご覧ください。きっと新たな気づきが得られると思います。
参照動画はこちら:
注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴いますので、投資判断はご自身の責任において行ってください。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。












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