BRICを構成するブラジル、ロシア、インド、中国は、
中国を中心に予想以上の経済成長を遂げていますが、
言葉自体は各国の頭文字を並べた進行大国を表す造語です。
少し古めのゴールドマンの予想でも来る2030年代は、
よっぽどのアクシデントが無い限り、現在のG7の経済規模を追い越して
世界経済をリードする事になるであろうと言われています。
特にすでに中国は日本とドイツのGDPを抜き去って発展を遂げていますが、
その人口や国土面積、経済規模の重要性からして
BRICs抜きでは世界経済を語れない存在になっております。
さらにBRICsの株式時価総額は
実体経済の成長率以上のペースで増加するのではと予想されています。
理由は、新規株式公開の増加、
間接金融から直接金融への移行、経済の発展に引っ張られて
GDPに対する株式時価総額の割合が上昇する可能性が強いということなのです。
BRICsの中でも2015年のIMFデータでは
1位は米国、2位は中国、3位が日本、7位インド、
9位ブラジル、12位にロシアと世界主要国の仲間入りをしていて
特に中国とインドの成長が目立っています。
政府が保有している政府系ファンドも
特に中国(中国投資有限責任公社)とロシア(準備基金)の
推定資産額が確かな伸び率を示しているという。
FX取引においてBRICsの通貨は取引されているのでしょうか?
ブラジルリアル
現在は、IG証券をはじめ数社で取引が可能のようです。
気になるスワップポイントは1に日1万リアルの買いにつき、
80円前後ということらしい。
但し、流動性も低く、リスクも多いのが事実である。
参考:http://ecodb.net/exchange/brl_jpy.html
2016年10月にブラジル中央銀行は4年ぶりに
政策金利を25ベイシス(0.25)引き下げて14%として
更なる大幅の利下げの可能性をコメント、
金融緩和サイクルの開始を宣言した内容でした。
というわけで近い将来に大幅な政策金利の下げが予想されています(IMF)。
ロシア・ルーブル
現在値は1ルーブル1.74ミドルレベルで推移。
現在は、SBI証券やIG証券、サクソバンクなどをはじめ数社から取引可能なようです。
現在の政策金利は2016年6月に50ベイシス下げて10.5%ですが、
今後さらなる利下げの可能性が大きい。スワップ金利は不明。
流動性が乏しく、金融商品の種類が少なく、今のところかなりリスキー!
インド・ルピー
インド・ルピー円の推移(2016年11月現在 1.61台後半で推移)
政策金利は2016年11月現在6.25%
参考:http://ecodb.net/exchange/inr_jpy.html
取引できる会社は、
IG証券、OANDA,GMOクリック証券など、スワップ不明。
中国人民元
政策金利は2016年11月現在で4.35%
参考:http://ecodb.net/exchange/cny_jpy.html
取引会社はSBI証券、セントラル短資、YJFXなど数社。
スワップレートは1-4円とまちまち。スプレッドもまちまちのようです。
まとめ
総論としてはBRICsの通貨はFX取引にとって安心して取引するには、
まだ時間が必要な感を感じますが、
人民元は取引する投資家も増加傾向にあると聞いていますが、
リスク管理上、少額取引を推奨します。
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