第七話 「3度目の無一文」からの復帰バナシ

この「無一文シリーズ」ですが、
なんだかんだで記事数が増えてきましたね。

こんだけ書いてまだ半分しかお話が済んでなく、
いかに僕の人生がダメダメだったのかが、
自分自身で確認出来るってなもんです(苦笑)

 

さて・・・
3度目の無一文は「株式投資」によるものでした。

証券口座に入れた投資資金(約800万円)が
すべて吹っ飛んだのですから
ショックは当然大きかった僕でしたが、

けれども6度の無一文のうち、
この「3度目」が一番アタマの切り替えが
早かったような気がしています。

 

なぜかと言いますと、
その他の無一文時代に比べ、
この「3度目前後」の記憶が
一番アタマの中に残っていないからです。

その最たる理由としては、
2度目の無一文からの復帰時に作っておいた
『サラ金キャッシング枠』の存在が大きかったようです。

自前資金的には“ゼロ”でしたが、
例え借金ではあるものの、
やり直すための資金は調達できると思っていたからなんです。

 

ちなみに多くの人は
「借りたモノはきっちり返さないとアカン!」
みたいに言うと思いますが、
金融会社(街金)出身の僕の意見は少々異なります。

僕がいわゆる「金貸し業界」に身を置いていたころの
“お客さん”の行動原理に対し、
僕は当時から不思議で仕方なかったことがあるんです。

それは・・・
「身内にウソをつく」ことでした。

 

金融会社への返済が滞ると、
督促の電話がかかってくるのは想像つくかと思います。

その際、遅延顧客の多くは、
親や友人などから
一時的にお金を借りたりして返済に充てるケースが
とても多かったんです。

けれどもその資金調達をする際、
「サラ金の返済が滞っているから金貸して!」
とはそうそう言えませんよね。

なのでなんらかのウソをつくワケです。

 

例えば、
「会社の金を自分のミスで紛失してしまった」
「クルマで事故ってしまった」
「遊びのつもりだった女性が妊娠してしまった」

まぁ言うならば近年流行している
振り込め詐欺で用いられるような名目ですよね。
本人が言ってるだけで(苦笑)

で、そうやってウソついて身内から借りた金で
金融会社に返済をするんですよ。
しかも「その月の遅れ分のみ」を。

 

けど、そもそも毎月の返済が滞るほど、
すでに追い込まれた人が、
こうして調達・・・もとい借りたお金を
ちゃんと返せるはずなどないですよね。

そしてそう遠くない時期に返済は破綻し、
結局、親兄弟にも借金の存在がバレるワケです。

 

僕は仕事柄、
こういう光景を何度も何度も見て来ましたが、
その都度心の中ではこう思っていたんです。

「逆だろ!」って。

 

サラ金も街金も、
所詮はそれを生業としている『たかが業者』なワケで、
その人がひとり踏み倒したところで、
通常会社が傾いたりなどしません。

けれども親兄弟や友人などの場合、
その人に貸すお金は
「なけなしのカネ」だったかも知れないんです。

もしかしたら自分の奥さんに内緒で
こっそり調達してくれたお金かも知れません。

もしそうだとして、
そのお金が返って来ないときのダメージって
ある意味借りた人以上にハンパないですよね。

で、そうして調達したお金で「業者」の
増してや『金利付き』の借金を
遅れるとうるさいからという理由で返済し、

自分の話(まぁウソですが)を信頼して
貸してくれた身内や友人からの借金を
結果踏み倒す・・・

明らかに「逆」ですよね?

 

僕も20代後半の頃は「金融会社側」の人間でしたが、
顧客と直接話が出来る機会があった際は、
会社には内緒で何度も何人にもこの話をしたものでした。

身内を泣かすのではなく業者を泣かせ!ってね。

あ、話がだいぶソレましたが、
要するに当時の僕の本音は、

サラ金の枠を目一杯借りて、
その資金を元手に復活するべくビジネスを興そう。

もし失敗したときは踏み倒せばいいだけのハナシだ。

多くの人に軽蔑されてしまうかも知れませんが、
これは僕が金融会社時代に学んだ“知恵”だったんです。

 

あ、そうそう、
で、僕がカード枠のあるサラ金を回ったときの話なんですが、
当時一度も延滞なく一年弱で完済した僕の再来店にあたり、
各サラ金会社はこぞって借入枠を増額してくれました。

元々合計300万くらいの枠があったのですが、
このときで一気に合計500万以上の枠になりましたね。
(2000年当時のお話です)

 

増額にあたり、
書類上の手続きをするのですが、
某「武●士」という会社にて
ちょっとした事件が起こりました。

書類更新にあたり、
運転免許証の提示を要求され、
僕が手渡した免許証を担当者は受け取り、
コピー機に向かいました。

その間も僕は
いろいろと書類にサインをさせられていたため、
気づけば運転免許証の存在を忘れてしまい、
返却されないまま僕は店舗をあとにしたんです。

で、そのまま事務所に戻ったあたりで、
某「武●士」から電話が鳴りました。

その担当者、なんて言ったと思います?

「弊社にあなたの運転免許証が
落ちていたので取りに来てください」

・・・絶句。

いやいやいや、違うでしょ?
コピー取ったままオレに返すのを忘れただけでしょ?

そう言えばいいじゃん!
別にそうだとしても
こっちは怒ったりなどしないんだからさぁ。

・・・ってなやりとりがあったんです。

なんだろう、客を客とも思わず、
軽視したこの態度。

 

このシリーズの最初のほうでも言いましたが、
昔の金融会社の社員って、
ホントにお客のことを客として見ていなかったんですよ。

なんていうか
「人の尊厳」をまるで無視するかのようでした。

お前のカネ貸してるワケでもなかろうに、
ってな話なんですけどね。


※例によって画像は「イメージ」です。

 

で、
このとき僕は心の中でこう叫びましたよ。

この野郎、そのうちお前んとこの借金は
きっちり踏み倒してやるからな!

これが僕が3度目の無一文から
復活する過程における顛末です。

無一文転落からわずか数日での話でした。

 

こうして「調達」した資金を元に、
僕はあらたな商売を始めたのです。

あまり商売の内容は言いたくないのですが、
もはや仕方ありませんので、
そこは次回の「4度目の無一文」のときに
お話させていただきますね。

 

追伸:
僕は決して「真っ当」な生き方をしていませんが、
けれども僕は「業者」から借りた借金を返済するため
親や友人からウソついてまでお金を引っ張るのは
やはり逆じゃないかって考えです。

いやそれどころか
家族や仲間を守るためにもし必要であるならば、
例え返済計画が無茶なモノであっても
「業者」にウソをついてでもその資金を調達し、
最悪の場合はそれを踏み倒すことも辞さない・・・

このような思考をむしろ支持します。

ちなみにこの考え方、
つまり「仲間はなんとしても守るべし」の考え方が
実は『4度目の無一文』の大きなキーとなってしまいました。

以下、次話へ続きます。

▼続きはコチラ
第八話 4度目の無一文

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    ABOUTこの記事をかいた人


    1965年12月29日生まれ。58歳。 常勝トレーダー集団「FXism(エフエックスイズム)」の中心人物で投資歴は1998年以来の24年。 現在に至るまでの道のりは決して 順風満帆ではなく、6度の無一文を経験する。 2006年、これまでの失敗と向き合い、独自の「一泊二日スイングトレード手法」を構築。 これがきっかけとなり多額の資産を一気に築き上げることに成功する。現在は短期デイトレがメインである。