2017年 1月 の投稿一覧

モメンタム系テクニカル指標「ソナー」

ソナー

ソナーとは、System Of Nomura’s Automatic Researchの略の
モメンタム系テクニカル指標を言います。

 

元来、個別銘柄用、株価に用いられる手法で
現在の株価をトレンドの勢いから判断するテクニカル指標で、
1~8までの8つの段階に分類されます。

株価チャートでは、株価が上下しながら動いていくため
株価のトレンドは発見しづらい場合があるのですが、
ソナーでは日々の株価変動から振れを取り除き、
滑らかな曲線として描かくことでトレンドを確認する方法です。

 

 

*相場の勢いを計るテクニカル指標で
ゼロラインを超えて買い、下回って売りを基本とします。

 

テクニカル指標とソナー

参考:http://swing-trade.net/trade193.html

 

*基本的に単一株価のトレンド一位置を示す指標の為、
売買サインの基準とするには、
説得感に欠けて取引する通貨ペアー確認としてとらえた方がいいかもしれません。

 

ソナーの判断基準

① 底値確認 底を確認し、そろそろ買い向かおうかと考える段階です。
② 反発 底値圏から反発した水準です。順張り投資であれば、
通常この水準で買い向かうのが望ましいでしょう。
③ 続騰 イケイケの状態です。
ここでは出来高が極端に減っていないかという事に
注意しながら順張りで投資していくことになります。
④ 上昇鈍化 そろそろ手仕舞い(売り)を考えようかという状態です。
⑤ 天井確認 天井を確認しようとする局面です。
⑥ 反落 天井をつけ、反落した場面です。順張り投資であれば、
通常ここで売り向かうのが望ましいでしょう。
⑦ 続落 完全に下降トレンドへ突入した局面です。
⑧ 底練り そろそろ底をつけるだろうという予測をつける段階です。

 

1の底値で買得れば最高ですが、実際わかりにくいのですが、
個人投資家は2の段階で買えれば欲張らなかったら十分に収益を出せるチャンスはあるでしょう。

 

ソナーチャート

(参考:HYPER SBI)

上記のチャートを参照するとゼロラインを超えて買い、
下回って売りを基本的な読み方を考えれば当たってはいますが、
いかかでしょうか?

 

ストキャスティクスとは何か?

ストキャスティクス

オシレーター系のテクニカルで
RSI同様に知られているのが「ストキャスティクス」です。

歴史は古くて1950年代に考案されました。
ストキャスティクス

参考:http://www.cms-forex.com/technical/stochastics.html

 

ストキャスティクスの計算方法

%K =(当日の終値-5日間の最安値)÷(5日間の最高値-5日間の最安値)× 100

この計算式を用いて5日目の%K、6日目の%K、7日目の%Kというように、
1日ずつ日付をずらしながら移動平均化したものが%Dです。

ストキャスティクスは、%Kと%Dの2つの数字から成っています。

 

ストキャスティクスの分析方法

ストキャスティクスの分析方法として、下記の2つが使われます。
・ファスト・ストキャスティクス=%Kと%Dを使って分析。

(動きが激しくサインは出やすいがダマシが出やすい)

 

スロー・ストキャスティクス=%Dと%SDを使って分析。

(激しい動きが平滑化され安定的)

 

ストキャスティクスの判断基準

ストキャスティクスで基準になるのは20%や80%とされていて、
20%を下回れば売られすぎ、80%を上回れば買われすぎとのサインとなるが、
この%Dを、その移動平均線である%SDを使って分析するのが、
ストキャスティクスの特徴となります。

移動平均線を見るとゴールデンクロスとかデッドクロスが確認できますが、
例として%SDを%Dが上から下に抜くデッドクロスが起こったとすると
%Dが下に加速するサインとなるので、
売りでエントリーをしてみようというシグナルになります。

 

Dの水準、%Dと%SDのクロス、
ダイバージェンスという
3つのサイン

ストキャスティクス 

 緑のラインが%Dで、赤の点線が%SD!

参考:http://www.fxtrade-lab.com/10751

 

ストキャスティクスの弱点

ストキャスの弱点としては、RSI同様にトレンドに弱く、
強いトレンドが継続すると上下に張り付いて参考にはならないということです。

  • ストキャスティクスは過去の分析期間の高値に近づいたら買われすぎ、
    安値に近づいたら売られすぎと判断する指標なのでトレンド継続中は効果がありません。
  • 価格が上がっているのに、%Dが下がっているという状態で
    ダイバージェンスも確認することができますが、トレンドの終わり可能性を示すのです。

 

ストキャスの種類

ファストストキャス

ファストストキャス

スローストキャス

スローストキャス

オシレーター系の代表格「RSI」

RSI

オシレーター系チャートの代表格で
RSI=Relative Strength Indexの略で相対指数といわれていますが、
簡単に言って一定期間における値動きの強弱や売られすぎ・買われすぎを知らせる指標です。

 

オシレーター系チャートとは?

オシレーター系チャートとは、
一般的に「売られすぎ」「買われすぎ」を判断するのに使われる指標で、
急激な変化は修正されるはずという観点から、逆張りに最適な指標として参照されています。

 

RSIとは?

尚、RSIとは、為替レートの変動幅全体に対する”上げ幅”の割合を表した指数のことです。

RSIは、過去一定期間のレートの上げ幅の合計が
上げ下げ全変動幅の合計と比較して
どれぐらいの割合だったのかをパーセントで算出した数値で、
変動幅の基本的な計算は終値の差分で、日足であれば前日終値と当日終値の差分となります。

そして、その値を元に
「買われすぎ」「売られすぎ」の判断材料として使われるのがこの指標になります。

 

RSIチャート

(参考:HYPER SBI)

トレンド相場の継続中にも上げ相場の天井を把握するのも重要で
RSIはその決済時やエントリータイミングを計るのに有効なのです。

 

チャートの読み取り方

1時間足

参考:https://fx-works.jp/rs

~100%の値で表現され、
数字が100に近づくほど買いの勢いが強い、買われすぎを表し、
数字が小さいほど売りの勢いが強い、売られすぎを表します。

基本、RSIが70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎという判断をします・・

50%が真ん中なのでフラットな状態になりますが、
上昇トレンドでは、この50%以上の状態で推移することが多く、
下げ相場では逆に50%以下の状態で推移することが多くなります。

上記のように30%、50%、70%RSIの重要な数値となりますので
割とシンプルでわかり易いといえるでしょう。

 

しかしながら、気をつけなければいけないのは、
30%や70%を超えたところで張り付いてしまったり、
以外とに強いトレンドには弱くて、
RSIのシグナルが機能しなくなるときもあるので気をつけましょう。

 

買い上昇トレンド

参考:https://fx-works.jp/rsi/

 

RSIでは買われすぎと売られすぎを見極めることが可能で
逆張りのチャンスを探すときに有効な指標ですが、
現実的には単純にRSIが30%や70%をつけたからといって、
単純に逆張りエントリーをするという形だけだと、
必ずしもよい結果が出るとはいえません。

というのは、RSIの張り付きという弱点が出てしまうからです。

この張り付きによるダマシを回避するために
どういった条件を追加していくのか、というのが
RSIを使った取引におけるポイント
になってきます。

 

方法とすれは、
RSIが30%や70%を超えたタイミングでエントリーするのではなく、
超えてから反転するのを確認するまで待つと、
張り付きの可能性は低くなり、賢明といえるでしょう。

もしくは、反転してから
30%や70%のラインを割り込んだタイミングまで待ってエントリーするという方法です。

 

ダイバージェンスのケース

ダイバージェンス

参考:https://fx-works.jp/rsi/

RSIは、過去一定期間のレートの上げ幅の合計が、
上げ下げ全変動幅の合計と比較して
どれぐらいの割合だったのかをパーセントで算出した数値で
変動幅の基本的な計算は終値の差分で、
日足であれば前日終値と当日終値の差分となります。

そして、その値を元に
「買われすぎ」「売られすぎ」の判断材料として使われるのがこの指標になります。

ダイバージェンストは、
トレンドが上昇トレンドの場合において綺麗な上昇を見せているときに
このRSIが30くらいまで下落している、
いわば逆行のシグナルが出ているということです。

ビットコインVS金相場

ビットコインと金

ビットコインの相場の動向があまりにも激しいので色々と調べてみたら、
面白い事実がわかりましたのでのご紹介いたします。

ゴールドに対する価格動向をみたら実に凄い内容なのです。

 

 

ビットコインの対ドル相場の推移

先ずは平凡にビットコインの対ドル相場の推移を見てみましょう。

ビットコイン対ドル推移

ビットコイン価格は、なんとも凄い動きをしておりますが、
2013年初頭はほとんど0であったものが
その年の年末には1200ドルに迫るような勢いで上昇!

確かその時に中国政府が強硬な規制をかけて暴落した結果があります。

 

「中国の中央銀行は2013年12月初め、
Bitcoinは中国では法的に保護されておらず、
金融機関によるBitcoinの使用を禁止・・・
既存のマネーロンダリング(資金洗浄)法を修正して、
Bitcoinをより規制できる新たな法制定を検討していると報じた。」

 

その後マウントゴックスの破たんのゴタゴタもあり
200ドルを割り込む不遇の時間を過ごした後、2015年から再び上昇。

米大統領選後から時代のパラダイム変化を感じ取ったのかほぼ垂直の上げ、
そして年が明けて300ドル規模の下落と半値戻しとめまぐるしい動きだったのが理解できます。

 

ゴールドの対ドル価格とビットコインの対ドル価格

ここからが本番で、ゴールドの対ドル価格を
ビットコインの対ドル価格で割ったものを計算してチャートにしてみました。

先ずは、単に記録が取れるところまで遡ったという意味で
2010年8月から2013年末までの期間をみると下のようになります。

金とビットコイン

2010年9月には1オンスあたり20,000ビットコイン以上必要だったのが
2013年末にはほぼ1オンスあたり1.6ビットコインで買えてしまうなんて!!

あまりに変動が大きいので
対数目盛りにしないとチャートの体をなさないほどのデータになるのです。

 

しかしながら、2013年以前なんて
ビットコインの流通量は確かスズメの涙ほどでしたでしょうし、
市場を形成する以前の話だと思うので
上のチャートは余興として見ていただいてもいいのですが、
価格動向を理解する上で参照しておいてください。

事実として20,000の価値があったものが1.6へ…
通貨ペアの中ではこんな極端な動きをしているものは見当たりません。

 

*そして下記のチャートが、本題の2013年末からの相場です。

金とビットコイン

2014年の金価格の上昇は対ビットコイン相場にも反映されていますね。

その後の金の下落も良く出ています。これなら相場として成立しそうですね。

トレンドの循環もかなりきれいに出ていますので
この兆候を見ると為替をよりも儲かる可能性は大きいかもしれません。

 

ビットコインのこれから

政府による管理が絶対条件ではないことを考慮してみても、
ビットコインが通貨として普及しても不思議ではないはずで
ビットコインが金本位制に近い存在だとすると、
今後、金(ゴールド)と同じような値動きが
長く続く可能性
があるのではないかという事実が見えてきたということです。

ハードブレクジットとは?

ハードブレクジット

ブレグジットとは?

ハードブレグジットを説明する前にブレグジットを説明しておきましょう!

ブレグジット・BREXITとは、
2016年に国民投票にて決定された英国のEU離脱を指す造語であって
英国のEU離脱が決まれば政治や経済等に大きな影響が出ることから広まったもので
「British(英国:イギリス)」と「Exit(離脱)」の2つを組み合わせて造られたものです。

ハードブレグジットとは、ブレグジットに伴って、
英国が欧州の単一市場へのアクセスを失うことです。

英国が経済よりもより移民制限を優先する強硬姿勢でEU離脱交渉を行うことを意味するのです。

 

英国のEU離脱の要因

英国でEU離脱への関心が高まった背景には、
ドイツや他のEU主要国同様に他国からの移民の急増が大きな要因です。

英国は2000年以降、ブレア元首相下において
東欧などEU新規加盟国から移民を受け入れてきたのですが、
好調に推移してきた経済化の中で多くの移民を受け入れたことによって
労働力は増加してさらに移民たちを安価で雇用することができました。

これが要因で英国の経済は右肩上がりとなりましたが、
2008年のリーマンショック経過後、状況が急変してきたのです。

 

どのように急変したのか?

移民に職を奪われた失業者の不満が募って
社会福祉制度にとっても重荷となったのに加えて、
シリア内戦長期化による難民対策や、
農業に偏重したEUの分担金の予算配分へも不満が高まり
(英国はドイツやフランスに匹敵するほどEUに分担金を払っている)、
英国のEU離脱問題へと発展してきたのでした。

 

上記のような背景でハードブレグジットは欧州の単一市場へのアクセスよりも
移民の受け入れに制限をかけることを優先するEUの離脱方法といえます。

 

S&P(グローバル・レーティング)公表:
EU離脱における影響が大きい国

S&Pが公表している英国のEU離脱における影響が大きいとされている国は以下の通りです。

上から順に輸出入が多く、金融の関係が深い順に並んでいます。

  • アイルランド
  • ルクセンブルグ
  • ベルギー
  • スペイン
  • フランス
  • ドイツ
  • イタリア

ちなみに、ロシアも影響が大きい国として認識しなければいけません。

ロシアは欧州が自国産エネルギーの最大の供給先です。

欧州向けの原油輸出は全体の6割を占めており、
ブレグジットによって資源収入の減少が予想されます

またロシアの政権の要人や富裕層の多くは
資産をロンドンで監理しているため、その資産の減少が予想されます。

 

中国の経済への影響も懸念されてきますが、
中国の英国向けの輸出額は約6兆円(2015年時点)と
意外に軽微で輸出全体の2.6%程度ですが、
海外市場不安が波及する可能性があることには注意が必要です。

 

我が国・日本にとっての影響

EU市場への足掛かりとして英国に拠点を置く日本企業は多く、
英国がEUを離脱した場合は日本企業の輸出コストが増加したり、
英国やEUへの事業の見直しも考えられますし、
英国のEU離脱は円高圧力がかかりやすく
収益面での下押し圧力がかかりやすくなることが予想されてくるのです。

 

英国に進出している日本企業

英国に進出している日本企業は、
トヨタ、日産、ホンダ、日立、
東芝、富士通、武田製薬
を代表になんと1000社程度あります。

英国に進出している日本企業の35%は卸売販売、
24%が製造業で貿易に直接関税がかかってくると日本企業の業績への影響が懸念されてきます。

 

さらに英国のEU離脱によって
他のEU加盟国にも離脱の流れが波及してくる可能性が高まりますので、
EU自体への不透明感が増し、
それ自体が世界経済へのリスクになる可能性が高まります
(ポンド売り、ユーロ売り、円買い)。

 

債券から株式へのグレートローテーションの動き

債券から株式へのグレートローテーションの動きは
なにも2016年の米大統領選が引き金を引いたというのがすべてではなく、
現に英国のハードブレクジット懸念で2016年1月中旬の状況で再燃、
ポンドはいきなりフラッシュクラッシュのように暴落して始まったが、
英株式市場はしっかりしているではないかという事実があります。

年末年始【2016-2017】より14日間は連続で上げていたではないかという事実ですが、
グローバルベースで景気が上向き傾向であることを示す一例であり、
為替動向だけをみていると
資産市場の動きをミスジャッジする要素があるのではないのでしょうか?

 

政治リスクはもちろん経済の不安定要因であり、
政治リスクによる通貨の暴落は株式市場にとってもよくあるはずはないですが、
そこまで極端なことがなければ一般に通貨安は
自国輸出セクターにとっては国際競争力の強化であるわけで
一定範囲を大きく逸脱することがなければ、ある程度歓迎したいところではないでしょうか?

 

そこで、早速にポンドの対ドル相場とFTSE100株式指数の関係を!

先ず下の図は2016年の英国民投票の6/23までのポンド相場を横軸に、
FTSE100指数の引け値を縦軸にとったものです

ポンド相場と株式指数の相関関係

一見してポンド相場と株式指数に相関関係がまるっきりないのがはっきりわかりますね。

決定係数(R2)は0.022ということが理解できますが、
この決定係数は0から1までの間を取る数値で、
モデルの説明力(独立変数ポンドの従属変数FTSE100指数の変動に及ぼす影響度)が
2%しかないということを示しています。

それが国民投票後のデータですと

 ポンド相場と株式指数の相関関係

右下に赤枠で囲ったのは国民投票直後の数日間、
市場がまだ方向性を決めあぐねていた時に付けた数値で
いわゆる外れ値(アウトライアー)という現象です。

 

それでも、ポンドが下落するにつれて株式指数が上向く、
ネガティブな相関関係が出ていることを示しています。

ネガティブといっても心理がネガティブな訳ではなく、
ポンド安は株式の上昇要因になってきているという意味です。

そしてポンド動向が株式指数の動向を説明する
説明力である決定係数は0.4698…47%に上昇していることがわかります。

 

先程に書いた外れ値の影響を除去するために
6月30日から直近までの動きにデータ範囲を調整すると下記のとおりです。

ポンド相場と株式指数の相関関係

前ページを参照するとポンド相場の英株式指数に対する説明力は
0.4865…約49%に2%ほど上昇しました。

株式市場の変動に影響を与える要素はそれこそ星の数ほどある訳ですが、
その中でも通貨動向の占める割合は約半分と決して小さなものではないのです。

因みに散布図上で赤に塗りつぶしている点は、
直近1月16日のポンド引値1.2047とFTSE100指数の引け値7,327が位置している点で、
図中に引いている回帰線(黒く細い線)を大分上回った水準で推移していることがわかります。

相場は行き過ぎると必ずその分
平均水準に回帰する(mean reversion)という説が成り立つのであれば、
ポンドが1.2ならばFTSE100は近い将来的にも
7,100の方向に向かって調整が入ることが示唆されますが、果たしてどのようになるのでしょうか?

 

2016年米選挙後の散布図

11月8から直近までの推移を散布図にしてみると(米選挙後)
なんと説明力(決定係数)が0.6105…61%にまで上昇してきているではないですか!

ポンド相場と株式指数の相関関係

それに回帰線の傾きもその上の
-3014から-9006に上昇していることが見て取れてきます。

それに、直近のポンド、FTSE100の引け値は
ほぼ回帰線上にあたることになり、
決して株式市場が楽天的に過ぎているという訳でもないようです。

 

ハードブレクジットが経済に負の影響を実質的に及ぼすということがないならば、
この回帰線が今後の指針となる、例えば5%超上方に乖離していれば株売り、
5%超下方に乖離しているならば株ロング…
そんなことを戦略も有効かと思わせる内容で面白いです。

国際通貨基金(IMF)のGDPデータ

 

IMFとかBIS、世界銀行といった機関の取りまとめる統計資料は
マクロ情報の整理に大いに役立ちますが、
今では様々なウエブサイトやブログなどでも頻繁に紹介されています。

今回はIMFがWorld Economic Outlook Database(Oct 2016リリース)で取り扱っている
数多くの統計の一つである世界のGDPデータについてご紹介してみます。

 

↓↓↓サイトはこちら!

http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2016/02/weodata/index.aspx

2016年の国別GDP

IMFGDPデータ

まずは2016年の国別GDP(2015年時点での予想値ですが)は以下の通りです。

当然と言えば当然の順位かもしれませんが、
米、中、日、独、英という順番にきています。

世界1,2位が18.56兆ドルと11.39兆ドルということで
3位の日本以下を圧倒的に引き離しているのが目につきますが、
上位5か国で全世界の54.7%も占めているのです。

国土が狭く人口的にも少ない、
高齢化の進む日本はその勤勉性をもって懸命にしがみついているということなのでしょうか?

ただ労働生産性まで加味したら決して見通しは明るいとは言えません。

これが2020の予想となると下記のようになります。

 

2020年予想

2020年予想

上位4か国の構成には変化がないもののインドが5位にまで躍進してくると予想されています。

因みに2016年から2020年までの年率平均成長率を
このIMFの予想数値から計算してみると
米国:4.25%、中国:9.63%、日本:3.87%、
ドイツ:3.48%、インド:10.01%(!)となっており、
ちょっと見通しが甘いかなって感じも受けますがいかがなものでしょうか?

 

そしてこれら上位5か国の全体に占める割合は55.16%…
世界の付加価値の半分以上は上位5か国で創造されているという想定なのです。

次に国民1人あたりGDPを見てみるとちょっと泣きたくなってきます。

 

2016年国民一人あたりのGDP

2016年GDP

なんと北欧諸国が一気に上位独占という結果!

米国はせいぜい8位どまりです。

アジアではシンガポールが53,000ドル、
日本円に換算して610万円で10位、
香港は43,000ドル、490万円で17位ってところです。

あの大国ドイツでさえやっと42,000ドルで
18位で結果的に分析すると高福祉、タックスヘイブン、
小人口だが開放経済構造の国が上位に来ているイメージです。

その中で日本は上位20か国にも入らない25位というありさまで
一人当たりのGDPが約430万円・・・
ってここ数十年前と全然変わっていないというか、
むしろ低下しているのでは言う感じもしてきます。

 

2020年国民一人あたりのGDP

2020年GDP

2020年のプロジェクションでも上位の顔ぶれはほとんど変わってないですね。

日本は507万円で23位。

豪:696万円(10位)、シンガポール:687万(11位)、香港:579万(15位)

香港、シンガポールの両方への
数回の出張経験のある小生としてはあまりピンとこない中でも、
やはりチャイニーズコネクションの強さ、立地条件、
国土と人口の小ささがSPとHKに有利にはたらいているということでしょうが、
日本人とは精神性、国民気質が全然違います。

それがいいか悪いかは別問題ですが。

 

付加価値を多く稼いでいるからといって
個人が幸せであるかどうかはわかりませんが、
足腰の強い経済無くして成長発展は望めないです。

江戸時代に逆戻りできるならそれもいいのでしょうが、
細やかな情緒だけで生きていけるわけでもないですから。

FXにおける裁定取引「アービトラージ」とは?

アービトラージ

アービトラージとは何か?

アービトラージ(Arbitrageとは、
日本語では「裁定取引」と呼ばれるものですが、
もともとフランス語が英語化したもので鞘を抜くという意味だったそうです。

最初に使われたのは、ある株式市場において買った株式を
別の市場で売却して価格差を得て利益とするような裁定取引だったと言います。

これは同じ相場の商品の価格が
市場の歪みから別の場所で二つの価格で売買されることが生じ、
安いところで買い、高いところで売れば
その差をリスクなく利益として享受できるというもので、
金融の世界ではよく起こる取引といえました。

ただし、アービトラージが起きる大体の金融商品は
その利益が非常に少ないため、
大量の売買を伴わなければまとまった利益を得ることができないことがひとつのネックとなります。

 

これが転じて、同じ商品において最も良くて安いモノを調達し、
高い市場で売ることもアービトラージの一例です。

伝統的なバリューチェーンをバイパスして、
産直のような形で売ってしまうところにも利益の源泉があると言われています。

確か、私がUS MONEY MARKET視察でニューヨークにいたころ、
銀行の数あるセクションの中に
アービトラージ・セクションがあって機能していたように思えますが、
何しろ見る商品が初めてのものばかりだったので詳細は覚えておりません。

最もその頃は主要国の市場金利は高く、
色々な意味で歪みがあったため、
そこをターゲットにして大量の資金を投入して鞘を抜くことが可能だったのでしょう。

 

裁定取引は、機関投資家などが大きな資金で
サヤ抜きを狙う手法として使われるのが一般的なので、
その取引が市場全体に与える影響も比較的大きく、
マーケットを見るうえでは、その動向もチェックしたいところです。

日本経済新聞のマーケット総合面では、
株式市場の裁定取引の残高などが記載されています。

なお、裁定取引は、その取引を積極的に行う市場参加者が増えるほど、
市場の歪みが短時間で解消される方向に働くため、適正な価格形成に役立っているともいわれます。

 

FXにおける裁定取引

相対取引であるFXでは、各社の為替レートが同じとは限りません。

まれに1社だけが乖離したレートを提示することもありますが、
大分前の話ですが、そうしたレート差を利用して、
1週間で億単位の荒稼ぎをしたという個人投資家が存在しました。

そのやり方は、
その当時は2社のレートに開きがあった場合が現実的に存在し、
A社だけ一瞬レートがおかしくなって、
でもすぐにB社と同じレートに戻るとわかっていれば、
両建てで確実に収益を得ることができたのです。

現実的にも問題視された悪徳FX業者が、
一瞬だけレートがおかしくなって(現実のレートと剥離したレート)にして、
またすぐに戻すというような価格操作をやっていたことがあります。

これは、この動きを明らかに狙った
大口顧客をターゲットとしたストップ狩りだったのです。

その個人投資家に苦汁をなめさせた
ストップ狩りを発見して逆用したのが、
FXにおける裁定取引です。

 

FXにおける裁定取引は、
もしも不自然に思えるレートが実勢レートだったときのための
リスクヘッジとして両建てをするのですが、
その業者の傾向がわかってくれば、
両建てはせずに不自然なレートの方だけ取引する片バリ(ONE WAY)をすることもあります。

ただ、今の規制だらけのFX業界において
こうした不自然なレートを提示する会社はもうあまり残っていないのではないかと思います。

仕入先の異なる為替の値段が反映されるまでに時間がかかることが多かったので、
1番安いFX会社Bで買って、
買った瞬間に一番高いFX会社Fで売って利益を稼ぐという手法がとれることは事実ですが、
現在のFXアービトラージは価格の差が
ほぼゼロになってしまって不可能に近くなっているはずです。

 

株式市場における面白い現象を利用する

値動きがほとんど同じ株を2つ選ぶ。
(例えば、同じ業界の
三菱UFJと三井住友フィナンシャルグループは、
余程の事がなければほぼ連動する)

2つの株の値段に差が大きくなる時を待って安い方の株を買って、
高い方の株を売る(株を持っていなくても売れる方法を空売り)のだが、
2つの株の値段の差が少なくなったら決済して利益を確定をするという手法です。

 

金融業界における代表的なリスク。

  • 価格変動リスク
    →株などの値動きによって起きるリスク。
    例:買った後に値段が下がって損をした
  • 金利リスク
    →金利が上がったり下がったりすることによるリスク。
    例:住宅ローンを変動金利にしたら金利が上がっていってしまって支払総額が増えた
  • 信用リスク(デフォルトリスク)
    →お金自体がかえってこないリスク。
    例:銀行が潰れてしまって預金が返ってこなかった。お金を貸した友人が逃げてしまった。
  • 為替リスク
    →日本円から他の通貨に変えた後の為替変動によるリスク。
    例:ドル預金をしていたら、円高になってしまい円に戻したら損をしてしまった。
  • 流動性リスク
    →お金が必要な時にお金にできないリスク。
    例:養老保険を投資代わりにしたが8年経過しないと元本に戻らないと言われた。
    事業投資をしたが、10年後までは現金にできない契約だった。
  • インフレリスク
    →物の価値が上がっていき、現金の価値が下がっていくリスク。
    例:缶ジュースが110円から120円に値上がりした。欲しかった家が5%も値上がりした。
  • カントリーリスク
    →国自体の政治情勢や法規制などによって損失を受けるリスク。
    例:香港に口座を作ったら国の規制で口座が凍結されてしまった。
    アルゼンチン国債を買ったらアルゼンチンが崩壊してしまった。

以上のようなリスクがありますが、
アービトラージは価格変動リスクのみノーリスクだと言えますが、
FXアービトラージもブックメーカーアービトラージも価格変動リスクはありませんが、
価格の誤配信やアービトラージソフトの誤作動があるかもしれませんし、
FX会社やブックメーカー会社が窮地においこまれる可能性は否定できません。

価格変動リスクがノーリスクだから、
すべてのリスクが無いと考えるのは全く持って間違いです。

仲値とは何か?

仲値

仲値(なかね)とは、英語でFix Rate or Fixing Rateといいますが、
銀行などの金融機関が両替する時の為替レートの事で
毎営業日の午前9時55分の実際の為替レートを基準に決められた
その日一日の為替レートのことを言います。

為替レートは一日中常に動いていますが、
企業にとっては、その日の取引レートが決まっていると便利になります。

銀行はできるだけ安くドルを仕入れておいて、
高い仲値の水準で1日の外貨両替をこなしたいという思惑があります。

そのために9時55分までに大量に米ドルを仕入れておくことで、
9時55分の為替レートを押し上げておくという動きを取るのです。

結果として、9時から9時55分の仲値が決まる時間帯までは
米ドル/円は上昇傾向になりやすく、そのような背景で仲値制度が出来たのです。

 

仲値の主なレートと公表停止

FXに投資をしている方々は、東京時間の午前10時少し前に
仲値が決められているのをご存知だとは思いますが、ここで再認識してみましょう。

以前は、メガバンクに統合される前に
大手都市銀行の持ち回り坦当制で決めていましたが、
現在はインターバンク市場の取引レートを基準にして金融機関ごとに決定されています。

主なレート基準は、最大手の金融機関である
三菱東京UFJ銀行のものとなっているようです。

仲値は、決定後に余程大きな為替変動がない限り、
その日一日の間適用されることになります。

ただし、東京時間の15時までに仲値から1円以上の変動があった場合には、
仲値は公表停止となり、改めて仲値の決定が行われます。

 

TTB・TTM

銀行から外貨を購入する時のレートをTTBと言って、
銀行に外貨を売る時のレートの中間値をTTMと言います。

TTSとは、対顧客電信売と呼ばれるもので、
銀行から外貨を購入する時に用いられるレートです。

外貨預金を預けるレートになります。

米ドルの場合は仲 値+1円にしている銀行が多いです。

通常、他の通貨は+1円よりも高くなります。

TTBとは、対顧客電信買と呼ばれるもので、
銀行に外貨を売る時に用いられるレートです。

外貨預金を引き出す時のレートになります。

米ドルの場合は仲値-1円にしている銀行が多いです。

通常、他の通貨は-1円よりも低くなります。

 

最近のFX会社の多くは、両替業務などを上記のTTSやTTBよりも安く
市場実勢と差異のない値で少額から両替してくれるところもあります。

これは銀行よりも有利となるので知っておくと良いでしょう。

 

仲値のドル買い

日本の輸入企業は、取引先への支払いをドル建てで決済する場合が多く
(最近は、ユーロ建ても増えてきている)、
多くは決済日(5や10のつく日、市場で言うゴトー日)に円をドルに両替します。

というわけでゴトー日になると、
多くのドル需要が生まれるために
金融機関の保有するドルが不足することが結構あります。

これを「仲値不足」と呼び、
金融機関は仲値不足の解消のために、
市場を通じてドルを購入する為、
ドル円は上昇するケースがあることを認識しておきましょう。

 

ちなみに、当日にドルの需要がどれだけあるのかは不明で、
そのリスクを持たないように
金融機関は事前にドルを買うということをしないところもあります。

ドル円は歴史的に円高方向に推移していたために、
リスクヘッジとして輸出企業が事前に金融機関に為替予約をします。

その為、金融機関は輸出企業へ受け渡すドルが保有残高ベースでは不足するため、
必然的に不足分を市場でドルを調達しなければならなくなります。

 

以上のようなバックボーンがあるので、
基本的に仲値前にはドルが不足することが多い為、
ゴトー日には、仲値公表時間までの短時間で
ドル円が買われる時がありますので要注意となります。

 

特例で仲値が意識されるケース

ゴトー日以外にも仲値が意識されるケースがあります。

それは、為替レートが急激に円高に振れた場合です。

特にドル円が企業の年間予想レートを下回った後や
再びそれに近づいてきた時などでオプションの防戦買いとかも溜まっているときも同様です。

というのは、企業の予想レートでドルを調達できると
企業として為替レートで損をしませんが、
下回ったままでトレンド推移すると、いつかは米ドルに両替をしなければなりません。

企業の為替担当者は、グッドタイミングでのドルを調達が出来るか否かが重要になってくるからです。

そのような日は、為替予約がいつもより多く入るため
仲値に向けてドル円は大きく上昇する傾向にあります。

 

しかしながら、仲値が決定した直後、
短期売買のドル円買いポジションが決済されるために、
その後ドル円は大きく下落するケースも多々ありますが、
データ的には確かな数字ではありません。

また、トレンドに乗ってドル高が進んだ場合や、
連休やゴールデンウイークや新年直前などにも仲値に向けてドル円が買われるケースもあります。

 

※M&Aがらみの買いは仲値後に多く出てくると聞いた覚えもありますし、
また、クリスマスや正月、大型連休前には海外旅行者が外貨に両替を行うことになりますが、
1組10万円を両替するとしてもトータルでは、100億円ぐらいになるときもあり得ますので
その直前は外貨需要が増えることになります。

これらも季節要因の一つと覚えておくと良いでしょう。

 

仲値の実際

輸出入業者は大量のドルを売買しているわけですが、
実際には銀行と相対取引をしていることになります。

仲値で800万ドル買いたいとあらかじめ銀行に通知して
銀行が決めたレートで素直に売買するのが仲値決済で、
多くの輸入業者が銀行から仲値でドル円を買うことがあらかじめ決まるという理屈です。

輸出業者の多くは、あらかじめリスクヘッジとして仲値決済を行わないらしく、
輸入業者のドル買いだけが残ってしまうこととなりますが、
銀行はドル円の売りポジションを仲値で持つことになるため
ドル円相場が高ければ高いほど儲けやすいということになります。

よって、銀行へのドル円買いの注文が多ければ多いほど、
仲値に向かって買い上げることになります。

 

仲値が決まると、理論上、いったんは銀行のドル円買いが止まるはずですが、
パターンとして多いのは投機筋の決済売りが始まるケースです。

銀行は客から相対で受けたドル売りポジションも持っているわけですから、
どこの時点でカバーするかは別にして
アンカバーであれば下落すればするほど差益が取れることになります。

ドル円のレベル次第では、
仲値後にも輸入屋さんから買いオーダーが継続するケースもありますので
下がらないこともあります。

逆に上昇トレンドの継続相場ですと
仲値後にも輸出屋さんからのオーダーで売り継続になるケースもあります。

 

仲値の注意

仲値という時間の区切り【決済の区切り】はありますが、
上昇トレンドで株価も上昇で上がりっぱなしとか
下落トレンド・株価下落で下がりっぱなしというケースもあるので、
ドル円相場のレベルやムード、予約状況等を良く把握するべきです。

 

特に近々の高値や安値が近いときているときは、
海外のアニマル軍団がストップ狙いで大きな玉を投入してくることもあり、
仲値時間前後の信頼できるデーターはないはずです。

超短期トレーダーにはチャンスは多いのでしょうが、
東京タイムの午前中では相場動向の目安・材料のような感じでとらえておけば良いでしょう。

毎日の仲値時間帯には、実需のカバー・予約の為に
たくさんの企業が、毎日売買を集約している事を理解しておきましょう。

FXにおける相関性

FXの相関関係

はじめに

最近のドル円相場をみていると
株高・円安が連動しているのが毎日の経済ニュースで理解できますが、
逆に株価が不安定になると、為替市場で円高が進む相関関係が見て取れます。

足元のわが国の株式・為替の市場動向を見ていると、
株価が不安定な展開になる時に、円が買い戻され円高が進む傾向が見られ、
株式と為替の市場にはかなり高い相関関係があることが分かる。

 

その背景には、大手投資家のリスクに対する意識が高まっていることがある。

株価が軟調になると、投資家の多くは保有するリスクを軽減するために、
保有しているドル買い・円売りの持ち高を調整することが主な原因の一つでしょう。

 

何故にここ数年の間に日経平均と
ドル円相場の相関関係が強まったのかという疑問が湧いてきます。

大きな要因に挙げられるのは、日本の大企業の海外売上比率が、
90年代に比べて飛躍的に増えているという事実があります。

 

トヨタなどの自動車産業、東芝、ソニーなどの家電産業は
2000年代以降に海外売上比率を大きく増やしてきていますし、
輸入企業であったキリンやイオンなどの内需型企業においても
近年は中国を中心にアジア諸国に積極的に進出し、海外売上を増やしてきているのです。

尚、中国の人民元は米ドルとペッグしているので、
これらの企業の売上もやはり、ドル円レートが円安になる方が有利です。

というわけでこれからも日経平均とドル円相場は、
相関関係が継続する可能性が高いのではと予測されます。

 

株式投資時にもその企業のニュースや業績だけではなく、
為替レートに関する日米の政策金利や量的緩和の拡大・縮小などにも、
大きな影響があるので注視しておきましょう
(トヨタなどではドル円相場が1円違ってくると年間収益に莫大な差が出てきます)。

 

 

相関係数とは

相関係数とは、2つのデータ群の間の相関関係の度合いを示した値ですが、
相関関係とは、「一方が大きく(小さく)なると、もう片方を大きく(小さく)なる」という関係です。

相関係数自体は-1~1の値を示します。

相関係数の読み方には人によって若干違いますが、相関係数をRとすると一般的には下記のとおりです。

 

  • |R| > 0.7 強い相関
  • 0.7 >= |R| > 0.3 中相関
  • 0.3 >= |R| 無相関

 

 相関係数が0の場合、全く相関していない事を意味します。

但し、相関関係があるからと言って、そこに因果関係があるとは限らない事に注意です。

たまたま同じ動きをしていても、
その動きにはそれぞれ別の要因が働いている場合、そこに因果関係は有りません。

 

要は、トレンド発生時や継続時で
過去のデータで相関性の高い通貨ペアや金利、商品と並べて
相場の動向確認をすることが大切なのです。

同時に時代背景や世界の経済構造によって一概には言えませんが、
相関性、逆相関性の強い比較的中期のチャートを参照してみるのも有効手段です。

 

直近3カ月で相関性の高いベスト5

1.為替ドル円と米10年債金利 相関係数:0.97796(1/9)

2.為替ドル円と日経平均 相関係数:0.97327(1/9)

3.為替ドル円とNYダウ 相関係数:0.95819(1/9)

4.NY金とユーロドル 相関係数:0.95519(1/9)

5.NYダウと日経平均 相関係数:0.95377(1/9)

 

直近3カ月で逆相関性の高いベスト5

1.為替ドル円とNY金 相関係数:-0.96205(1/9)

2.NY金と米10年債金利 相関係数:-0.95758(1/9)

3.NY金とNYダウ 相関係数:-0.88692(1/9)

4.為替ドル円とNYプラチナ 相関係数:-0.74365(1/9)

5.NY金とNY原油 相関係数:-0.71610(1/9)

 

為替ドル円チャート

為替ドル円チャート

(参考資料 http://lets-gold.net/market/chart2_usdjpy-ny_gold.php

オシレーター系指標「ROC」

ROC

ROCとは何か?

ROCとは、モメンタムの弱点を改良した
オシレーター系指標で英語でのRate Of Changeの略です。

モメンタムは単純に値動きの幅を取ったものなので
為替相場の高低によって値動きが大きく変わってしまいますが、
ROCはこの点を改良したもので、為替相場の高低に関係なく使うことができるのです。

ROCは、売られすぎ、買われすぎがないため、
基本的にはトレンドが発生したポイントでエントリーを行い、
その流れに乗ったまま順張りを続けて、そのトレンドが反転したと思われるところで、
ポジションをクロ-ズ(決済)するといった方法です。

 

ROCの計算方法

当日終値÷X日前の終値×100-100

計算方法は簡単で、過去の価格から見た現在の価格の値上がり(値下がり)率がROCになります。

具体的なROCの計算式は上記のとおりです

 

移動平均線とROC

移動平均線

参考:HYPER SBI

ROCの見方

前頁のチャート同様に0(100)ラインがあり、
ROCの強弱の分岐点が真ん中にある0(100)ラインとみると良いと思います。
(計算方法によっては、100(%)が分岐点になることもあります。)

簡単に言って0ラインが分岐点なので
そのラインを上に行った場合は上昇と予測し、逆は下落と予測するのです。

 

分岐点を100で表したチャート

ROCチャート

参考:http://fxandone.com

 

ROCを使ったトレードのポイント(中心線=0 or 100

  • 中心線を下から上に抜けた時に買い
  • 中心線を上から下に抜けた時に売り
  • 中心線から乖離した地点で反転したら買い・売り
  • 逆行現象が起きた時にトレンド転換

 

トレンドが終わりを告げるときには、
ROCがゼロまたは100に接近してくるときがあり、
この位置にあると新しいトレンドが読みにくいなど
エントリーポイントも分かりにくいため、難しいケースが多くあります。

個人的には、ROCでトレンドを確認しながら、
移動平均やボリンジャーなどとのテクニカルとの併用を推奨します。

 

ROCは相場の動向から逆行するときもあり、
相場転換のシグナル時などは確認するときに便利で
特に天井や底値からの推移があった場合には、結構参考になります。

 

ポンド円の移動平均線とROC

ポンド円の移動平均線とROC

ポンド円の移動平均線とROC

参考:HYPER SBI