生命保険の運用とFX

生保の運用とFX

意外と知らない生保とFXの関係

生保の玉や商社やメーカの予約や実需のカバーが入ったことにより、
大きな玉が動く、実際に動いたという話はよく耳にするものです。

実は、生保や損保による対外投資はドル円の動向に大きな関係があるのです。

海外金融商品で運用するには円売り・ドル買い・外貨買いの必要性が生まれてきて
その金額は、生保だけでも大変な金額になるし、円高防止効果にも貢献しているのです。

各保険会社は運用実績を出す必要があり、
安価でネット販売を得意とする外資系に対抗しながらどのように実績を上げていくのか?
日本の生保業界がどうなっているのかを調べてみました。

 

生保業界が持つ問題点

BOJマイナス金利政策による厳しい現実

BOJのマイナス金利政策の継続で、生保業界にも激しいアゲインストの風が吹き荒れています。

生保の厳しい運用難において保険料の値上がりも現実化し、
バランスシートの悪化現象が現実的に起きています。

生保ももちろん相当量の国債を保持していますが、
その特徴である長期の資金調達・運用に四苦八苦している状況です。

 

逆ザヤ傾向が強まっている

低金利状況で制覇が契約者に約束・保証している運用利回りが低下し、
2016年に入ってからも逆ザヤ傾向が大手であってもニュースで流されています。

 

利回り低下の国債が増える、生保の運用ターゲット商品

現実的には生保の運用ターゲット商品は、利回り低下の国債が圧倒的に増えてきています。

次いで、外国証券、国内証券、社債、地方債、不動産の順となっています。

 

高利率の契約が責任準備金の40%を突破

以前に販売した高利率の契約は、
現在でも個人年金・個人保険の責任準備金の約40%を超えてきているといいます。

 

リスク経験のため、我慢経営の会社が増えている

マイナス金利政策による金利水準の一段の低下で経営体力が圧迫されている中、
現状、これからの生保が取るべき選択肢は限定されています。

株式や外貨建て資産等への積極的な投資によるリスクテイクがあるとは考えにくいとはいえ、
現状の金融政策を考慮すれば、リスク削減やコスト抑制といった
我慢の経営に徹する会社が多くなってくるのは無理もないのかもしれません。

 

これからの生保業界に求められるもの

長期保証商品の開発

日本の最大の問題点である高齢化が議論されている現代社会で、
生保は貯蓄性を伴う長期保障の商品開発の必要性・ニーズが問われています。

 

高齢化社会に対処すべきアイデアと実行力

世界的に普及している低金利環境では、
魅力ある貯蓄性商品(顧客が運用リスクを全面的に負うタイプの商品を除く)を
提供する事が非常に困難な状況下で、
特に高齢者社会に対処すべきアイデア・実行力を求められています。

 

円高リスク込み・ヘッジなしの利回り追求の動き

個人てきな意見ですが、
生保大手は多数の従業員の人数カットや人件費の削減、
保養所も含めた手持ち不動産資産の売却などでこの逆境をしのぐ戦略を
いの一番に挙げるのではと思っていました。

2016年11月に発表された大手生保10社の運用計画によると、
今まで敬遠されていたコスト度外視の為替ヘッジなしの
「オープン外債」への投資増加を試みるパーセンテージが拡大しているとの内容に驚きました。

実に10社中、5社が積み増し計画をするとのことです。

傾向としては、運用戦略でリスクを伴う運用への大胆な変更を実施するといいます。

 10社のうちに5社がオープン外債を増やすということは、
米国債メインであった海外金融商品の投資を、円高を恐れて為替ヘッジをかけた商品から、
ヘッジコストの価格上昇も原因の一つですが、
長期保険戦略の一環として僅かでも高い利回りの商品での運用額を増額しているのです。

実際に調査してみると、米国債での運用は想像外のコストがかかるのです。

米国債10年物利回りは約1.8%だとすると、
コストを抜いた仕上がりリターンは、なんと0.2%前後であるといいます。

7月には一時的ではあるが仕上がり、リターンはマイナスになってしまったとのことです(
その裏にはドル資金の調達コストの高騰があります)。

 

運用計画の内容

1.特に100円前後のレベルであれば、
為替ヘッジをかけずに外債をかっていく意欲満々ということらしい。

その総額は、外債購入の為に大手生保が外債の積極購入を始めれば、
総額は巨額(2016年度の対外証券投資は10兆円兆)になり、
円売り&ドル買いが基本となって円安へのつかえ棒にもなりえるのです。

2.その上に米国10年債の期限を20年まで運用期日を延長して
将来の金利上げに期待して運用する方法を取っている生保もいるという。

3.世界的な低金利情勢下に置いて、
米債だけではなくサウジの起債や他国の債券での運用に
クレジットリスクを取っての運用も継続していく姿勢を表明しているとの内容である。

しかしながら、為替動向によって大差があるが、
この長期かつ大胆な運用計画で実際の運用成績が急速に改善してくるかは、
少々ですが疑問を感じてしまいます。

FX投資家の皆様は、少しだけ生保の対外投資の実情をお分かりになってくれたらと思います。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す