国に対する信用リスク「ソプリンリスク」とは?

ソブリンリスク

ソブリンリスクとは?

ソブリン・Sovereignとは、英語で君主、統治者という意味で、
ソブリンリスク・Sovereign Riskとは国に対する信用リスクのことをいいます。

カントリーリスク・Country Riskも同様に使われることがあり、
ソブリンリスクは特に国に対する投融資に対するリスクに限定して使われます。

通常、機関投資家などが、外債や、それを投資対象とする金融商品を選ぶ際は、
その国のソブリン格付を確認する事になるのですが、
ソブリンリスクが高まると、格下げやデフォルト(債務不履行)の懸念が高まることになり、
国債の発行体である国や地域の信用リスクを示す格付を、ソブリン格付といいます。

市場関係者は、上記の信用リスク格付けをジャッジする時には、ソブリンCDSスプレッドを参照します。

 

5年物ドル建てソブリンCDSスプレッド推移のチャートだけ貼り付けたものですが、
CDSスプレッドとは簡単に言えば、
債権がデフォルトした時の保証料と思っていただいて結構だと思いますが、
いうなれば対象国のプットオプションプレミアムってことです。

 

プットオプションプレミアムとは?

プットオプションの取引は
、買い方(売ることができる権利を買う)と
売り方(売ることができる権利を売る)が同時に存在すしますが、
新規に取引を開始する際には、
買方はプレミアム(オプション価格)を支払い、
一方売方はプレミアムを受取る。

その後決済時等に、買方が権利を行使すると、
対象とする商品を権利行使価格で売却することができる。

一方、売方はこの権利行使に応じなくてはならない。

CDSスプレッドCDSスプレッドCDSスプレッド

ブラジル

ブラジルに関してはインフレが鎮静化してきており、
利下げ環境にあること、資源価格の持ち直しといった点が評価されて
CDSスプレッド(デフォルトに備えた保険料)がここ1年のどで大きく低下してきています。

ロシア

ロシアも原油価格の改善が大きな追い風となっています。

またトランプ新政権との蜜月期待もあるのでしょう。

トルコ

トルコはエルドアン政権の強権政治や
地域の紛争といったリスクが嫌気されてスプレッドが上がっていたものの、
多分ロシアとの関係改善で見直しが入っているのかと思われます。

イタリアとスペイン

イタリアとスペインが対照的な動きとなっているのが印象的です。

イタリアについては銀行の債務デフォルト懸念が後退せずCDSスプレッドは上昇傾向。

大してスペインはどちらかといえば他の主要先進国同様の動きとなっていますが、
政治環境が不安定ということもあり、イタリアはまだまだ安心できない感じです。

 

関連データ

MHAM Mizuho US HY OpenというファイルのUS HYとは
文字通り米国ハイイールド債券ということで、
みずほUSハイイールド債券オープンという投資信託の価格及び純資産総額データを扱っています。

ハイイールドとはきれいな呼び方で好利回り債券のことですが、
昔はジャンクボンドと言われて得体のしれないクズ債券みたいな認識をされていたものでした
(今でもジャンクボンドと呼ぶ人も多いです)。

しかし、下のトータルリターン価格推移をみればお分かりの通り、
その価格上昇ぶりは鮮やかなんです!

ちなみにAコースは為替ヘッジあり、Bコースは為替ヘッジなしとなっています。

ハイイールド

2004年6月末を10000として基準化していますが、
それ以降直近で為替ヘッジなしのコースは約2.32倍、
為替ヘッジありのコースでも1.87倍となってますが、
確かに原油価格急落のあった2014年後半から16年前半までは苦戦を強いられていましたが、
その後の回復ぶりはかなり強烈なものがあります。

ソブリンリスクチャートソブリンリスクチャートソブリンリスクチャート

上から二つ目のチャートでのAUMというのは
Asset Under Management、受託資産総額のことです。

上から三番目のファンド・フローというのは
文字通り当該投信への買い付け(=投資)及び解約(投資回収)を
ネットした投資資金の月次単位のフロー概算値を計算したものです。

 

要するに米大統領選後の金利上昇、
ドル高円安トレンドに乗り遅れまいと
日本の投資家が殺到している様を見ていただきたかったのです。

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