出来高の多い香港市場

香港市場

出来高の高い香港市場

FX取引をされている投資家の皆さんは、
東京が金融都市としてのランクが
ロンドン、ニューヨークに次いで世界三大市場とうたわれて
3位である思われている方々が多いと思われます。

ですが実はシンガポールや香港のほうが、
世界的見地からの出来高から見ると多くなっているのが現実です。

尚、私がこの世界にデビューしたころは、
FXの個人取引は個人投資家や業界人が多く、
国際電話や大きな携帯電話で香港の取引業者と
取引をする姿が多くみられていたと記憶しています。

去年、金融先進都市構想に関して小池都知事が
「東京をアジアナンバー1の国際金融場として復活」とコメントしていたのを覚えていますが、
来る東京オリンピックに向けての東京国際金融市場構想については、
実に色々な場で議論がなされてきました。

最近では、大きく分けて

  1. 東京都が独自に研究していたもの(東京国際金融センタータスクフォース)
  2. その発展形として国や経済界が参加したもの(東京国際金融センター推進会議)
  3. 証券界が独自に構想したもの(東京国際金融センターの推進に関する懇談会)

がそれぞれの意見を表明していました。

今後、東京都は、副知事を座長とするタスクフォースにて、
民間の銀行・証券・生損保などからの意見聴取を行い、

  1. 海外の企業・人材が東京でビジネスをしやすい環境作り
  2. 国内外からの資金を、今後国内で成長が見込まれる分野へ呼び込む仕組み作り
  3. 国内の金融資産を、預金中心からその他金融商品への運用に広げるための仕組み作り・商品開発
  4. 国際金融センターで活躍できる人材の育成

という4つの課題に集約しました。(2014年7月11日)

その上で、これら4つの課題に取り組むために、
国と民間金融機関等を加えて国際金融センター推進会議を設置したと報道されていました。

 

国際金融センター指数を読む

2007年に創立された英国の独立系シンクタンク「Z/Yen Group」が
2016年に公表した「国際金融センター指数」において、
東京は、前年より1つ順位を上げて5位になったものの、
ポイント数で見ると、1位のニューヨーク、2位のロンドンとは大差がつき、
3位香港、4位シンガポールとの差も大きいままとなっています。

しかも、競争力の要素別評価で見ても、
「ビジネス環境」「金融セクター進化度」「インフラ」
「人的資源」「レピュテーション」など、
ほぼ全ての項目で香港とシンガポールに大きく後れを取っており、
ゆっくりとレピュテーション(評価)を取り戻しつつあるものの、
香港とシンガポールには当分追いつけまいとしている。

1位ロンドン、2位ニューヨークと欧米の勢力は健在だが、
3位から5位までがシンガポール、香港、東京と続き、アジア諸国が着実に追いあげている。

そのほかソウル(12位)、上海(16位)、深セン(19位)がトップ20位に選ばれました。

 

香港市場と本土市場のそれぞれの特徴

ここで香港市場と本土市場(上海、深セン)の大きな特徴について調べてみました。

 

香港市場が「米国の金利や株式相場の影響を受けやすい」のに対し、
本土市場は「中国政府の政策の影響を受けやすい」点が挙げられます。

現在、香港ドルは米ドルとのペッグ制
(香港ドルと米ドルとの為替レートを一定に保つ制度)を採用しています。

そのため、米国経済の影響を受けやすく、
米国の金融政策や米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が、
香港市場に影響を与えることもあるのです。

香港市場のもう一つの特徴として、
株価のボラティリティ(振れ幅)が大きいことがしばしば指摘されています。

これは、香港株には値幅制限がないこと、
また、指数構成銘柄の中でもウエートに開きがあるため、
ウエートの高い企業の株価に指数が左右されることなどが理由として挙げられます。

これに対し本土市場は、
世界の株式相場の影響を相対的に受けにくい独自マーケットと言われています。

国内要因、特に中国政府の政策を反映しやすい市場ですので、
一般報道程度の情報収集は最低でも必要です。
上記の背景でポイントは下記のように整理されます。

  • 香港市場=主に米国を筆頭とした主要金融市場の動向に影響される。
  • 中国本土市場=中国政府の政策に影響される。

 

香港外国為替市場の定義

ここで定義としては、香港外国為替市場とは、
中華人民共和国特別行政区の香港における外国通貨の売買の市場のことを言い、
香港外国為替市場をはじめ外国為替市場といった場合、
東京市場同様に証券取引所や商品先物取引所のような取引所が存在するわけではありません。

よって、香港外国為替市場という場合は、
主に香港におけるビジネスタイム(およそ午前9時頃から午後5時頃まで)での取引を指し、
かつ、その時間帯における為替レートを指します。

ちなみに為替レートは、世界各国の銀行のみが参加して
短期資金や外貨などを取引する市場のインターバンク(銀行間取引)での取引値である。

香港外国為替市場では、その国の主要通貨である香港ドルが中心に取引される。

 

主要金融市場の取引高推移

2010年 2013年 2016年
地域 取引高 シェア(%) 取引高 シェア(%) 取引高 シェア(%)
イギリス 1853.6 36.8 2726.0 40.8 2426.1 37.1
アメリカ 904.4 17.9 1262.8 18.9 1272.1 19.4
シンガポール 266.0 5.3 383.1 5.7 517.2 7.9
香港 237.6 4.7 274.6 4.1 436.6 6.7
日本 312.3 6.2 374.2 5.6 399.0 6.1
フランス 151.6 3.0 189.9 2.8 180.6 2.8
スイス 249.5 4.9 216.4 3.2 156.4 2.4
オーストラリア 192.1 3.8 181.7 2.7 134.8 2.1
ドイツ 108.6 2.2 110.9 1.7 116.4 1.8
デンマーク 120.5 2.4 117.4 1.8 100.8 1.5

 

最近の香港ドル円の推移

香港ドルの推移

参考:http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=HKDJPY&time=1mon#charttop

 

香港の同行も、投資家としてはチェックしておきたいところです。

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